指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

部活という魔物。

 僕自身は中学のときの部活にもなじめなかったし高校は初めから部活になんか入らなかった。集団に合わすのが苦手な人というのならわかりやすいんだけど別にそういうのでもなく自分で言うのもなんだけど割に人に合わせることはできるんだよ。ただ人に合わせなければいけない環境とそうでない環境があるなら迷わず後者を選ぶという傾向は割に強固にあったかも知れない。人の価値観は様々でいい。でもそれらが多数による価値観になるとこれはもうそれがなんなのか想像がつかない。ひとりひとりの価値観に対応する手間の他にそれらが合わさったことで生まれるまた別の価値観(共同幻想)にも対応せねばならずもともと人とのコミュニケーションを面倒に思う傾向とも相まって勢い集団を嫌うようになってしまう。部活に入るということはそういうコミュニケーションを強制されるということだ。個人的にはそんな面倒なこと金輪際できないと思う。でも塾の生徒さんたちを見ていると割に嬉々としてそういう世界に入って行く。出川哲朗さんみたいに言いたい。お前は馬鹿か。部活なんかで本当に大切なものなんて手に入る訳がない。本当に大切なものは自分との対話と本気で私淑した相手からしか生まれないんだよ。そういう本物の手に入れ方をはずした部活はすでに魔物だ。初めから錯覚だしもっと言うと軽く宗教なんだけどそんなこと言ってもわかってはもらえないだろうね。