指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

体が熱い。

 昨夜寝てたら体が熱くて目が覚めた。しかたないのでエアコンを随分強めて寝た。子供にはしっかり布団を掛けた。熱があるというのともまたちょっと違う感じで寒けとか一切しないのに暑くて寝苦しい。でもエアコンを強めたらだいぶよくなった。今日は久々に夏期講習のない日で九時前まで寝ている。念のため熱を測ると三十七度ある。この前の高熱が下がってから三十七度まで行くのは初めてでちょっとやだなと思ったけどそう思ったところで状況が変わる訳でもなし開き直ろうと思ってそうする。ただ暑いというのはそれだけでなんだかきつい。バイトもいつもよりきついなあと思いながらなんとか乗り切る。社員さんとかバイトの学生さんとか大丈夫ですかと声をかけてくれてそんなに人望があるとは知らなかった。ほら人望のようなものとは一切無縁の人生だから。話を聞くとみんな結構感染したことがあって味覚がまったくしなかったとか風邪と思ってなめてたらはるかにつらくて大変だったとか様々な体験談を聞くことができる。症状はいろいろあれどかからない方がいいという点では意見が一致してるみたいだ。僕もその考えに与する。子供は治ってしまったみたいだけど家人は大体僕と同じペースで回復してる感じで今日もときどき咳き込んでいる。家人と言い僕と言い要するに治り切るのにものすごく時間がかかる訳だ。三十一日が子供の誕生日なのでお祝いにまたキリンシティーへ行こうと思ってるんだけどそれまでには全快していたい。でももう何回も書いてる気がするけど子供の誕生日でいちばんにお祝いされるべきはそして同時にいちばんにねぎらわれるべきは子供を産んだ母親だ。これはもう議論の余地がないと思う。子供自身も子供を産んでもらった(という言い方もどうかと思うけど他に適した言葉が見つからない)父親も母親にどんなに感謝しても感謝しきれない。あれだけのことをしてもらっといて一生感謝できないならフィリップ・マーロウじゃないけど生きてる価値がない。ただ欲しくても授からないご夫婦とか難しい問題もいろいろあるのでこの話はこの辺にしておく。という訳で家人の大好きなキリンシティーへ行く子供の誕生日。