指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

プール休業。その3。

 もう書くのも面倒なんだけど結局会社側の言うことは二転三転して最終的に九月の初旬より後はバイトはないことに決まった。僕は思うんだけど翌月のシフト希望を出して月末に翌月のシフトが決まった段階でそのシフトにはかなりの拘束力があるので途中で必要がなくなったからと言ってそのシフトをチャラにしてしまうというのはフェアじゃないんじゃないだろうか。人のスケジュールを押さえるだけ押さえておいて都合が悪くなったからやっぱり来なくていいですというのは道義的に見て納得の行く言い分とは言えないように思われる。それに対してなんの保障もないわけ?という気がする。まあ前にも書いたようにそういう意味ではこの会社をまったく信用してないんだけどね。だから何も期待してないんだけどそれにしてもね。
 しかし本当にここのところツキに見離されてる。八月もひどかったけど九月は輪をかけてひどい。ついに雀の涙でありながら虎の子でもある年金に頼らざるを得なくなった。これだけには手をつけずに僕の死後少しはまとまった資産として家人に渡したかったんだけど。というのは言葉の綾で実際は生前から少しずつ家人の口座に移すつもりでいたんだけど。そういう風に考えるとお気楽に暮らしてるようでいて先行きは考えようによってはかなり暗い。いや暗いのがわかってるからこそ少しでもそれに抗おうと力を込めてがんばってるつもりなんだけど状況はいっかな好転しない。小林緑のキャンディーの缶理論で言えばもう相当数苦手なキャンディーに当たって来たのでそろそろお気に入りのキャンディーばかり缶から出てきてもいいんじゃないかという気がする。でなければ僕のキャンディー缶には苦手なキャンディーしか入ってないことになる。でもそう言葉にしてみるともしかしたらその通りなのかも知れないとも思えて来る。あーでも子供が前期試験でひとつも単位を落とさなかったとかそういうのがお気に入りのキャンディーに当たるのかな。とかね。心は千々に乱れる。
 そろそろうまいビールでも飲みに行こうかな。ここはひとつ無理にでも気を取り直して。