指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ロバート・サブダとマシュー・ラインハルトの来日。

今月25日まで池袋の西武百貨店ロバート・サブダ展が催されている。先週の水曜日プレス向けの内覧会があって、僕はプレスではないんだけど多少の関係があったため招かれ、一足先に見て来た。ロバート・サブダは「ポップアップの魔術師」と呼ばれるしかけ絵本の第一人者で、マシューはその相棒だ。
内覧会ではサブダ自身が一時間あまりにわたって展示品を紹介した。ポップアップをつくるときに一番大切なのは、ポップシャットすることだという発言が印象的だった。本を閉じるときに紙細工がきちんとページの中に収まらなければならない。それが割と難しい作業なのだそうだ。往相と還相みたいだ。
続く木曜日からロバート・サブダ展が始まった。午前11時頃見に行ったがすごい入りで特に物販スペースは立錐の余地がないほどだった。展示品もすごくよくできているし、確かにあれは購買意欲が盛り上がると思う。同じ本を数部かごに入れている客も結構見受けられた。この日はサブダのサイン会も行われた。
同じ日の午後、青山ブックセンター青山本店でサブダによる子供向けのワークショップがあり、ちょっと義理もあって子供を連れて出かけた。サブダとマシューがフレンドリーに、そして丁寧に簡単なポップアップの作り方を解説し子供たちが思い思いの形のポップアップを組み上げた。ふたりともとても感じのいい人たちだった。
その後トークショーとサイン会があり、子供のためにサインをもらった。マシューはかわいい恐竜の絵を書き添えてくれた。どのサインもとても丁寧に時間をかけてなされていた。
そんな訳で二日間にわたってサブダ漬けだった。ぜいたくな話かも知れない。