指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

こう言ってはなんだけど。

柴田元幸さんの解説と、村上さんと柴田さんの対談を読むまでこの作家の位置づけというのが皆目わからなかった。読んでおもしろいとか興味深いとか言う前に自分はなぜこの作品を読んでいるんだろうとずっと考え続けていた。まあアメリカの小説を時系列で一定量以上読んでいなければ、そう思うのも無理はないかも知れない。この年になってもまだ、と言うかこの年になったからこそ、なのかも知れないけど読書量の少なさが思いやられる。そして小説を読むのは本当に難しいと思う。