指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

書類が来た。

 実家の弟に署名捺印を頼んでた奨学金関係の書類が返送されて来た。やっとやっとここまで辿り着いた。最初に動き始めてからもうちょっとで一年経っちゃうじゃないか。あとはこれを子供に大学へ提出してもらえばおしまい。継続して奨学金が受けられるかどうかの審査が10月になるとあるらしいけどそれまでは毎月お金が振り込まれるのを待つだけだ。もっとも10月なんてあっという間にやって来そうな気もする。でもまあとにかくこれでひと段落ついた訳だ。
 もうひとつ予備校の受講料の一部と大学の受験料の一部を借りていた今まで区だか都だかわからないと何度か書いた機関(社会福祉法人東京都社会福祉協議会というのが正式名称だった。)にいつだったか子供の学生証のコピーを送って大学にほんとに受かったことを知らせておいたのが受理されて償還免除の通知が今日送られて来た。大学に受かると返さなくていいという制度で二十万円ちょっとがすでに振り込まれていた。これは全額家人に渡したこともすでに書いた通りだ。万が一合格しなくても救済措置があるということだったけどそれもまた面倒そうだったので無事合格して本当によかった。これでこの一件は完全に片付いた。またその知らせが奨学金の書類と同じ日に届くというところがなんとも。
 毎日さんのお母さんにメールして通常通りの授業回数にして欲しい旨伝えて承諾された。これで日々の疲労が少しだけ軽減される。本当に疲れる。明日も午前中から授業なので気が重い。そうも言ってられないけどね。
 飯島真理さんの「Rose」を繰り返し聴いている。飽きない。他のアルバムも聴いてみようかなあ。それから柏原よしえさんのファースト・アルバムは個人的にはちょっと失敗だった。要するに音楽性とかいうこととは無関係に単に彼女のファンだったから聴いてただけということがはっきりした。当時の自分にとって極端に言えばそれがどんな曲であっても彼女が歌ってさえいれば聴く価値があったということだ。そういう可能性ももちろんあると思ってたけどまあ十代半ばの自分に少し近づけただけでもよしとしたい。彼女について考えるときの胸の震えみたいなものはまだ自分の中に残っていることが確認できたし。
 前にも書いた通り先月末の段階ですべての費用を支払い終えても数万円が手元に残るという経済状態になった。去年の2月に家人に渡す生活費がショートしてたのから比べると夢のようだ。毎日さんが塾を辞めても状況はあまり変わらないので子供の定期代と昼食代を僕が負担することにした。それまでは家人が自分の収入とやりくりとでそれを捻出していた。まあ奨学金の運用をするのは僕だし大学関連の細かい費用も僕がなんとかするのが道理ということで。どこまでできるかわからないけど来週も体験授業だし見通しはそれほど暗くないように思える。
 ということで最近さっぱりバイト探しをしてない。タウンワークのアプリの他あと二社ほどLINEに登録して不定期に仕事紹介の知らせを受け取っている。少し前までは連絡が来ると律儀に仕事のリストを見に行ってたんだけど変わりばえしないし目下のところ緊急にバイトが必要ということもなくてそうなると通知が来ているというマークを消すために一瞬見に行くだけで内容にまで目を通さずそのまま閉じてしまう。そしてこんなに疲れてるのに本業の他に仕事なんてできるのかねと思う。
 とにかくまあ果てしなく疲れている。