指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

生徒さんがだいぶ増えた。

 おかげさまで三月中に生徒さんがだいぶ増えた。二月いっぱいで思いがけずふたり三月いっぱいでひとり辞めるとわかったときには正直塾もこれまでかと思った。その他に卒業して辞める生徒さんもいたし。それでバイトを山のように入れた。でも前にも書いた通り二月のシフトは予定よりも大幅に削られたため生活費もいつもの半分くらいしか渡せなかったし賃貸物件の更新料も家人に立て替えてもらうようなことになってしまった。ふがいないと思った。でもとにかく働くだけは働いた。それ以外にできることはなかった。三月のバイトも多少は削られた。ただ削られ幅は二月ほどではなくて一ヶ月で170時間近く働くことができた。一日も休まずに毎日五時間ずつ働いたより多い。それで額面で18万ちょっと稼いだ他時間外も数時間あるのでプラスいくらかは手当もつく。すると塾の収入と合わせて来月は50万くらいの収入になる見込みだ。なんとまあ浮き沈みの激しい。家人に立て替えてもらった更新料もあっさり返せるかも知れないし年金の受給も先延ばしできるかも知れない。でもやっぱり年金は前倒しで受給してその分バイトを減らす方がいいかな。確かに骨身にこたえるというほどの重労働ではない。でも11時間勤務だとたとえ間に三時間くらい昼食と昼寝の休憩を入れたとしても八時間から九時間経ったあたりでもうどうしようもなくいやになってしまうことがある。それはねえ結構つらいです。そのつらさをたとえで言おうとしたらやや不謹慎な表現になっちゃったので削っときます。母の誕生日だったので電話した。83歳。すっかり年老いてしまった。