指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

小六に過去完了を教える。

 今月塾に入った小六の男の子は英検三級を持ってるということで次の準二級のテキストを使って授業をすることになった。準二級は大体高校生のレベルくらいらしくていちばん初めの学習事項は5文型とか自動詞と他動詞とか時制の一致とか態とかだ。なんとなく全部中三までに出てきてはいる。でも時制の一致について勉強するとどうしても過去完了形に触れなければならなくてこれはさすがに中学では出て来ないのであまり教えたことがない。それを小六に教えるというのもなかなか違和感のある作業だ。この子は身近にネイティヴの人がいるらしくて確かに英文を訳させても能動態を受動態に書き直させてもそつなくこなしてすごい。でも文法用語には不慣れなようだ。英検のテキストは文法用語丸出しで書かれていて個人的にはそういうのは大好物だし忘れてしまった単語や熟語を別にすればおそらくどこまでも教えることができると思う。でもいつも書くように僕がわかってても仕方ない訳で相手が文法用語に不慣れな場合まずはそれぞれの用語を解説する必要がありこれが結構時間を食う。また解説したから即座にわかってもらえるという性質のものでもない。わかってるかどうか確かめながら進めて行くと一時間弱の授業でテキストが二ページ半しか終わらなかった。正直先が思いやられる。ただ親御さんからの希望は文法をしっかりやって欲しいということなのでだとしたらどんなにペースが遅くともこのやり方で行くしかない。リスニングやスピーキングについては別に英会話に通ってるということなのでそちらの方は気にせずに英文法漬けの授業が毎週続くのではないかと思われる。僕的にはすごく楽しいんだけど。
 日曜日の疲れと筋肉痛がまだ残っていて昨日もできれば早めにバイトを上がりたいと思ってたんだけどさすがにふたり態勢でひとりを残して帰る訳には行かなかった。今日は三人態勢だったものの前日、前々日のことを考えれば自分だけ帰るからあとはふたりでやってくれとも言えない。組んだうちのひとりはまーさんだったし。誰かにされていやだったことを誰かに向かってやり返すというのは一応自分の中では絶対やってはいけないことに分類されている。だから疲れでぼーっとしながらなんとか時間までは耐えた。火曜の夕方は必ず授業があるけど最近夜は生徒さんの都合で授業があったりなかったりしている。今日は夜も授業があることになってて疲れたのでよほど連絡して休もうかと思った。でもバイトのために本業を休むというのはどう考えても本末転倒だ。それも自分の中では絶対やってはいけないことのひとつになっている。幸い業者から取り寄せた学力テストを受けてもらう日だったので試験監督以外にはやることがなくて楽だ。こうしてブログを書くこともできる。