指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

もう駄目かと思った。

 午前中はバイト。二時間半新人さんについて仕事を教える。某女子大の院に所属する女の子でぱっと見藤田ニコルさんに似てて割にかわいい。ちょっと話してもノリがよくてそういうところでも好感が持てる。
 夕方からの塾の授業で小学生のうるさい生徒さんたち相手の授業はなんとかこなした。ところが夜の授業になるとなんかすごい疲れが出て来てちょっともう今日は駄目かなと思った。体に力が入らなくて話すのも結構つらいなという感じ。駄目というのは授業はなしにしてお帰りいただこうかなと思ったことを指す。マジそこまで考えたんだけどもちろんこの十年そんなの一度もないし後処理を考えると面倒くさすぎてそんなことはしたくない。でも今日は時間まで勤め上げられるか自信がなかった。ごくたまにそういう日がある。たぶん明日のバイトは午前中お休みで夜だけの数時間だし明後日は終日お休みだということで気が抜けるんだろうと思う。気なんか抜いてちゃいけないと一方では思いつつつらくてつらくてしかたない。それでも授業はきちんとやって十時前に帰宅してお風呂に入って寝酒の途中で夕飯。酔ってしまえばつらさも忘れられる。家事を全部終えた家人はゼルダをやってる。僕はこれをアップしたら今日出た七月分のバイトのシフトをエクセルに打ち込む。