指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

小休止。

 いろいろあったので前向きの姿勢になると決めても心はざわついている。それを前向きの姿勢に引き戻し引き戻し進んで行かねばならない。失職直後を最低ラインとすると現状がんばればなんとか食いつないで行けるところはキープしてるのでそこまで悪くないとも言える。ただし覚悟はいるしその覚悟は何度もぐらつく。
 バイトは休み。八時過ぎまで寝ている。起きて朝食を食べて家人と「ラヴィット!」をずっと見る。塾で本を読もうという気力が湧かない。泳ぎにも行きたくない。ということで全面的に活動休止かと思ったんだけれどルーズリーフがなくなったことを突然思い出して買いに出かける。塾用のノートは用意して欲しいと繰り返しおうちの方に伝えていてもノートを持って来ない生徒さんというのは後を絶たない。仕方ないのでルーズリーフを用意してる。一枚ずつ渡せるので経済的だ。ただしおそらく散逸してしまうんだろうなあと思いそれはもったいないことなんじゃないかと考えている。自分が考えたり計算したりした跡を残しておけば後から見なおすことができる。でもなくしてしまえば全部無に帰す。塾用のノート一冊を用意するのがどんな理由でか不可能な保護者もいるのかなあとちょっと皮肉な感じで眺めながらそれがないと先に進めないのでルーズリーフを渡している。そういうのを必要悪って言っていいんだっけ。それとまいばすのフルーツキャンディーを五袋買って帰ろうと思ったら家人とスーパーで待ち合わせてる時間までにそれほど余裕がなくてしかも買ったものが塾で使うものばっかりだったので塾に直行しエアコンを入れてわずかな時間を過ごす。それだけの道行きで汗だくになるほど暑い日だ。途中で本来のバイト先を久々に訪ねて小さな用を済ませる。でもよく見知った社員さんからも挨拶以外完全に無視される。まあ飼うだけ飼ってえさも与えないバイトに対して少しは罪悪感があるからの沈黙なのかなあと精いっぱい善意にとってる。でも普通だったら仕事なくて大丈夫ですかとか尋ねるのが大人だよね。と思う。
 スイムは今日もお休み。明日はバイトでできれば泳ぎにも行きたい。