指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

メンチカツを買いに。もしくは自分にご褒美。

 書き忘れてたんだけど今月の四日が家人の五十一回目の誕生日で七月に入ってからそれまでバイトは休むことにした。上半期割に働き詰めだった自分へのちょっとしたご褒美のつもり。誕生日にはキリンシティーにおいしいビールを飲みに行こうと思っている。ささやかなバースデイプレゼント。その間泳ぐのも休もうと思ってたら今日は夜の授業が生徒さんの都合でなしになったのでそれじゃあということで泳ぎに行ったんだけど先を急ぎすぎた。
 吉祥寺さとうの期間限定店舗が池袋西武で展開される最終日。あのメンチカツが並ばずに買えるというのはとても魅力だし前職を辞してから吉祥寺に行く機会なんてめっきり減ったし(つかもう何年も行ってない気がする)もしかしたら今生の食べ収めになるかも知れないと思って買いに行くことにした。今日は朝早い飛行機で子供が新千歳から帰ってくることになってたので昼食に食べようと子供の分と三つ買った。待ち時間はほぼなし。すばらしい。用事はそれだけで帰って来てしまったので今日はわざわざ池袋までメンチカツを買いに行ったと言っていい。なんとかを買いにというタイトルがこのブログではよく見られるんだけど言うまでもなくこれは新美南吉の「手袋を買いに」が大好きだからだ。「ごんぎつね」よりよくできてるんじゃないかと思う。お母さん狐に迷いが生じる結末もすごくいい。ハッピーエンドばかりが優れたお話じゃない。
 最寄りの駅まで戻り昼食とか買って帰る。帰って来た子供は塾に先に行ったのか家にはいない。僕はシャワーを浴び家人は昼食の用意をしてると子供も帰ってくる。旅行の話を聞きながら久々に三人で昼食。食後は昼寝。起きてから塾。問題集の問題を解く日だったので合間合間に本を読みながら過ごす。つまらないけど楽は楽だ。漢文で言うとここで返り点が入って最初の段落の最後に戻る。お客さんに混じってのスイムで千五十メートルを28分42秒。ターンできないコースしかなかったので二十五メートル毎に立ち止まらなければならなかったのは痛かった。でもまあそれが与えられた条件なら仕方ない。明日も何もなければバイトもスイムも休むつもり。