指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

毎日が日曜日。

 不思議なタイトルだ。「城崎にて 他四篇」ならわかる。でも「城崎にて 四篇」だと「城崎にて」という同じタイトルの作品が四篇収められてることになる。でも実際にこの本には四人の作者による「城崎にて」という短編がひとつずつ収められている。いずれも温泉地城崎を舞台にした作品だ。四人の作者のうち個人的には森見登美彦さんしか知らなかった。なぜこの四人が同じタイトルの小説で短編集を編むことになったのかは本書に譲りたい。つかネタバレを気にするべき賞味期限はまだ当分尽きないと思われるので各作品についての詳細もここでは触れないでおきたい。ただそれぞれに趣向が凝らしてあってなかなかおもしろかった。とても読みやすいということも言っておいた方がいいかも知れない。必読とまでは行かないかも知れないけど時間があるときに何かちょっとしたおもしろいお話をとかいうニーズを満たしたいなら最適な気がする。
 昨日でバイトが終わってしばらく毎日が日曜日という感じで暮らす。もちろん塾の仕事はあるものの午前中は何もない。今日バイト先から連絡がありどうやら十月中も仕事がないらしいことがわかった。バイト先の関連機関でバイトを入れられたおかげで九月のバイト代は通常の半分の五万円くらいを確保することができた。それで少しは助かったんだけど十月もまるまるバイトがないとなると死活問題だ。これに至っていったん今の仕事を見限ることに決めた。バスで行ける範囲にもう一軒屋内プールを持つ施設があり六十歳オーバーでもプール監視員として雇ってもらえることはこの前も触れた通りだ。今よりちょっと遠くなるけど時給は今よりいいし勤務時間も長いので稼ぐのは楽になるかも知れない。そこにウェブ経由で今日応募してみた。もしそちらで採用されれば今のバイト先にも一応籍だけは置いといて臨機応変に働き分けてもいいのかなと思っている。まあ仕事というのは合う合わないも大きいので過度に期待するのは危険だ。でもプール監視という仕事がところによってすごく大きく異なるというのはちょっと考えにくいのでなんとかなるんじゃないかと今は楽観している。
 今日はこれから泳ぎに行き訳あって明日から何日かはお休みする。応募先の施設も採用されれば無料でプールが借りられるらしいので早めに採用されてそちらで泳ぐというのもありかも知れない。駄目でもともと。とにかく先に進む道を探るしかない。
 追記。
 今日のスイムは24分02秒で千メートル。もうちょっとで24分を切れたのにと思うと悔しい。今夜のプールは空いてて途中からひとコース貸し切りだった。新しいバイト先に完全移籍すると孤高の早朝野良スイマーの称号は剥奪されるけどもちろんいちばん大切なのは生活すること。