指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

毎日が日曜日2。

 午前中は特にすることもないのに普段通り午前七時前には目が覚めてしまう。拝見してるブログのオーナーさんの何人かがご指摘のように一気に秋めいてきた。一週間前と最高気温が十度違うってどうかしてるぜ。日本には春と秋がなくなったと言われて久しい。このまますぐにコートの季節がやって来てしまうのかも知れない。あらゆる意味で快適さというものが奪われて行く気がする。いい季節は短い。ということは当然冷暖房費も嵩む。それでなくても物価は高い。東京都の最低賃金は十月から三十円上がるらしい。三十円上がるということは月に百時間働いてやっと三千円余計にもらえるだけということだ。これでこの物価高に立ち向かえって繰り返すけどどうかしてるぜ。おまけにこちとら十月になってもバイトにありつけるかどうかすらまだわかってない。応募したバイト先からも丸一日経ってなんの音沙汰もない。そりゃたまにはやさぐれたくもなる。
 朝食を食べてのんびり過ごす。最近食傷気味のラヴィット!も全部見る。図書館にはリクエストしていた本が三冊届いてるけどタイミングが合わなくて取りに行ってない。だから読む本もない。子供が大学なのでこっそりお昼前に回転寿司を予約してて夫婦で食べに行くことになってた。ちょっと遠いので一時間前に家を出る。射してるのは薄日だけでTシャツに短パンでは風が強いと若干肌寒さを感じる陽気。でもさわやかと言えばさわやか。ぽくぽく歩いて途中でいつものと言っても最近はだいぶご無沙汰してたお稲荷さんにお参りしたりする。苦しいときの神頼み。自分でも現金だと思うけどまあそんなもんだよね。まだ時間があったので花屋の店先で花を見たりして過ごす。すすきの柔らかな穂が風に吹かれて美しい。時間になってお店に入って家人が三皿僕が五皿のお寿司を食べて生ビールを飲んでシメにラーメンを食べる。それでふたりで四千円でおつりが来る。おなかはいっぱい。そう酔ってもいなかったのでまた歩いていつものスーパーに行き買い物して帰ることにする。時折雲が切れてお日さまが顔をのぞかせそのときだけちょっと暑い。こういうふたりだけの時間というのが本当に増えたしきっとこれからもっと増えて行くんだろう。いつも思うけど子育てなんて過ぎてしまえばあっという間だ。もちろん子育て中は常に必死なんだけど。夕飯の準備を買ってアルコールとアテも仕入れて帰る。シャワーを浴びて僕だけ飲み直してから昼寝。起きてから授業。泳ぐのは諦めていたんだけど塾が終わってから駆けつければ十五分や二十分なら泳げそうなことに気づく。千メートルは無理としても五百とか六百とかなら。プールまでの電車の定期もまだ残ってるし時間のある土日だけ行くのではもったいない。だから塾が終わったら行ってみようかと考えている。夕方ちょっとだけ時間が空いたので図書館へ行って本を返し新たに借りてくる。四冊届いていた。今月はすでに九冊読んでる。月に十冊読むのはおそらく三十年以上ぶりなんじゃないかと思う。