指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

発売前夜。

平山瑞穂さんの長編第二作「忘れないと誓ったぼくがいた」がいよいよ明日2月20日に発売になる。もちろんまだ読んではいないけど、もしかしたら「セカチュー」級の大ヒットになる可能性もある。僕は「ノルウェイの森」の初版を持っていることが自分の中でちょっとした自慢だ。「ノルウェイの森」以前の村上春樹さんをきちんと読んでいたんだよ、という意味で。決してブームに乗せられた読者じゃないんだよ、という意味で。もしかしたら「忘れないと誓ったぼくがいた」も、そういう作品になるかも知れない。僕としてはたとえ「ラス・マンチャス通信」とは方向が違っているとしても、「ラス・マンチャス通信」より遠くまで届いた作品であることを期待するばかりだ。