指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

大晦日。

休日もこれで三日目になる。元日を折り返し点として四日まで休み五日が仕事始めとなる。と言っても五日は年始回りをするだけでほとんど仕事にはならないだろう。そしてまた三日間休みになる。いずれにしても休日というのは過ぎてしまうとすごく早く過ぎたような気がする。
やはり今年読んだ本に触れることになるけど、最も心に残った三冊はいずれも昨年出た作品だった。一冊はフィリップ・クローデルの「リンさんの小さな子」、一冊は町田康さんの「告白」、一冊は古川日出男さんの「ベルカ、吠えないのか?」。今年出た小説は読んでいなかったのかと言うとそうでもないような気がするけど、昨年に比べると感想を書いた本の数が圧倒的に少ない。そこそこ定評のできた前年の本を読んだ方が、財布にやさしいというだけの話かも知れない。少なくともちょっと気になる本を思うがままに買う余裕は今の僕にはない。ただ、ガルシア=マルケスの二作は読めてよかった。
ということで今年もこれでおしまいです。来年はますます更新の頻度が低くなりそうな気もしますが、気長におつきあいいただけましたら幸いです。どちらさまも、よいお年をお迎え下さい。