指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

今年二冊目。

読んだ。読んでる間だけ楽しければそれでいい本のような気がする。フィクションについての考え方は、細部でとても示唆を含んでいる。つか、ほとんどフィクションのあり方しかテーマになっていないかも知れない。
そう言えば村上春樹さん訳でチャンドラーの「ロング・グッドバイ」が出たか出るかするらしい。昨年早川文庫版の「長いお別れ」をブックオフで百円で買って読んだが、すごくおもしろかった。ただ二点ほど不満もあってそれはまあ僕の読みに問題があるせいかも知れないけど、ひとつはハードボイルドというカテゴリーの意味があまりよくわからずもしかしたら無効な言葉ではないかと思えたこと、もうひとつは訳文の文体が原作に合っていない気がしたことだ。どちらも同じこと、と言えば言えそうだ。その辺がクリアになるといいなあと思いながら、今は村上訳の「グレート・ギャツビー」を読んでいる。うまく言えないけどゴージャスな小説だ。
それとアンテナを三件追加しました。あと、原稿はOKが出ました。