指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

半日。

半日子供とドラクエソードで遊ぶ。子供は強い敵が出て来ると半泣きになってやっている。でもまあ大人がアドバイスしてやれば六歳にあとちょっとの子にも充分遊べる内容になっている。
それはHPやMPの回復が戦闘中以外はすごく簡略化されていること、マップ上の町や城を旅して歩くのではなくひとつの城下町に滞在してそこからいくつかのダンジョンを訪れるだけのシンプルな構成になっていること、武器や防具のレベルアップは主人公についてだけ許されていてだからパーティーの他の仲間の分のレベルアップは考えなくてよいこと、マップは二次元の広がりを持ちながら実際の道行きはリニアなので迷いようがないこと、物語の展開から突出してしまうほど難しい謎解きがないこと、戦闘でやばくなったらいつでも町に逃げ帰れることなど、ナンバリングされたドラクエのシリーズより難易度が格段に低くなっていることによる。もちろんその分ドラクエシリーズの硬質な手応えがなくなって味がひどく薄まっているとも言える。少なくとも睡眠を削ってまで取り組もうとするあの独特の熱狂は自分の中に感じられない。
でもまあそれはそれだ。子供はまだコントローラーの力の加減がわからず始めて三十分で大汗をかいている。