指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

エロマンガ島に、行きたいかーっ。

エロマンガ島の三人 (文春文庫)
長島侑さんの作品は、「ねたあとに」と「ジャージの二人」だけ読んでどちらも、前者は特にすごくおもしろかった。「エロマンガ島の三人」は「ジャージの二人」と似ていて、すごくしっくり行ってる訳ではない男女のうちの男の方が、彼女との関係の成り行きを薄暗い影のように心に宿したままひとりでどこか遠くに滞在しに行く話。男女関係での男の側の打算みたいなのは身につまされる。ちなみにエロマンガ島は実在の島だけど、この本を読んでそこに行ってみたくなるかと言うと、少なくとも自分はそうはならなかった。なにしろ遠いのがその理由。短編集であと四編が収録されている。