指栞(ゆびしおり)

すまじきものは宮仕え。

共倒れ。

日曜日の朝から子供の具合が悪くなり、胃がむかついて何も食べたくないと言う。前にもそういうことがあったので今回も食欲が出るまで待ったが、昼にパンを少しと飲み物を口にすると一時間ほどで全部戻してしまった。微熱もある。ウェブで調べると脱水症状を心配して欲しがるだけ水分を与えると、それが弱った胃を刺激して吐いてしまうので、一度吐いたら二〜三時間ほど様子を見て胃を休ませ、それから三十分ごとにスプーン一杯ずつ水分を与えるといいとあった。そうしてみると吐かなくなりまた熱も上がらなかったが月曜は大事を取って学校を休んだ。ところがその日今度は僕が朝食を食べたきり昼前になってもまるで空腹を感じなかった。何も食べない訳にも行かないのでちょっと食べたら一時間ほどで吐いてしまった。微熱もある。医者に行くと、子供の吐瀉物を片づけたときに何かのウィルスに感染したとしたらそういうことはあり得ると言われた。薬を飲むと午後遅くなってお腹が空いたのでおかゆを食べた。でも熱は子供と違って38度7分まで上がった。それで今日は休むことにしていつもよりゆっくり起きると、子供を送り出した後の家人が居間で座布団をかぶって丸くなっている。聞くと寒気がして食欲がないと言う。三人で一日ずつずらしながら同じ症状が出たことになる。昨日もらった薬を飲ませ、昼にはおかゆを食べさせて解熱剤を飲ませた。そうして半日、夫婦で寝ていた。家人が発熱するのは彼女の記憶によると結婚して11年半で三度目だそうだ。自分が体が弱いだけに、夫婦そろって寝付いてみると家人が丈夫であることのありがたみが身にしみる。