指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

終わりに近づいている、気がする。

英雄を謳うまい (村上春樹翻訳ライブラリー) 必要になったら電話をかけて (村上春樹翻訳ライブラリー) レイモンド・カーヴァー村上春樹訳 「英雄を謳うまい」 「必要になったら電話をかけて」
両方ともカーヴァーの生前に刊行された本ではない。文学の研究者ではないというのは自分にとっては重要なアイデンティティーなのでこういう本を読むとちょっと複雑な気分にさせられる。でも少なくとも前者に収録されているのは生前のカーヴァーが単行本としてではなくともどこかの公の媒体に発表したもので、尚かつエッセイや書評などが多数を占めるので参考にはなる気がした。数ヶ所にドッグイヤーもした。ただしカーヴァーの作品もいよいよ終わりに近づいて来た感じがぬぐえない。あと残っているのは最後の詩集と、編集者の手が入っていないカーヴァーの短編を集めた本の二冊だけになった。もちろん気に入った本をまた読み返せばいいんだけど。