指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ひとりの日。

洗濯をして合間に朝食にして干し終えて本を読んで、午後になったらお弁当を買いに行く。道すがら大きな公園があってソメイヨシノがいっぱい植えられている。遠目には全然咲いてるように見えなかったけど近くによるとちらほら花が開いていて、昨日ほどではないけど折から風が強く吹いているので散らなければいいなあと思う。帰省から帰って来たら花見に行こうと家人と約束しているので。
ほっともっとの特塩唐揚げ弁当を買ってまた桜を子細に点検しながら帰って来て発泡酒を開けて唐揚げで飲んでご飯は丸美屋すきやきふりかけで食べる。MXTVオリックスソフトバンク戦を見ながらうとうとしようと思っていたらこれが全然うとうとできる試合じゃなくて三年半ぶりということで新垣渚投手が先発し薄氷を踏むような好投。矛盾した言い方みたいだけどほんとにそういう感じで、結局あとアウトひとつのところで力及ばず一点を許したものの堂々たる完投勝利で、中継ぎの森福、抑えのファルケンボーグを休ませることができた。すごくよかった。それからまた本を読み続けて夕飯は外へ食べに行った。
ひとりの日で何がいちばんいつもと違ったかと言うと、桜をゆったり眺められたことだと思う。いつもは家族がいてゆっくり眺められないということではなくて、自分のゆったりしたペースに家人や子供を巻き込んでも全然いいんじゃないかと、そういうことに気づいた。それが収穫だった。