指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

本当に亡くなったんだろうか。

ガブリエル・ガルシア=マルケスが亡くなったそうだ。なんとなく新作がいつかまた読めるもんだと思っていたけどそれはかなわないことになった。そんなこととはつゆ知らず午後は村上さんの新刊をゆっくりと読んでいた。本を読むなんて本当に久しぶりのことで読み始めるまで読み方を覚えてるかどうか自信がなかったほどだ。家人が「百年の孤独」を読んでみたいと言うので貸す約束をした。どれか一冊をということなら僕も「百年の孤独」を読み返したいと思う。ご冥福という言葉が届くかどうかわからないけどそういうものをお祈りしたい。もっともこの作家の想像力はまだまだたくさんの物語をうちに秘めたまま密林のどこかをふわふわ漂ってるような気がする。亡くなったのに、亡くなってはいないかのように。