指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

稲村ジェーン。

稲村ジェーン
ここ一ヶ月くらいほぼ毎日複数回聴いてるアルバム。自分で持ってたことはないんだけど今となってはちょっと口外できないいきさつですごく聴き込んであった。十何年ぶり(結婚して以来一度も聴いていないはずなので最低でも十五年は経ってると思う。)に思い出して図書館で借りた。同タイトルの映画のサントラ盤ということになると思うけど映画の方は観ていなくてそちらはあまり評判がよくなかった記憶がある。でもアルバムの方は個人的に傑作だと思っている。どの一曲をとってもすごくよくできていて全体として桑田さんのアルバムの中でも一、二を争う完成度のように思える。まず一曲目の「稲村ジェーン」がすごくいい。観たことないけど「稲村ジェーン」というタイトルが画面に浮かんで来るのが目に見えるようだ。有名な曲は他に「真夏の果実」、「希望の轍」、当時CMでも使われていた「忘れられたBig Wave」などが収録されている。でも繰り返すけどその他の曲もどれもすばらしい。もう全然聴き飽きない。ちなみに映画「稲村ジェーン」を観に行ったひと組の男女の会話の中に曲が挟み込まれているという構成になっていてそこは賛否の分かれるところかも知れない。個人的にはそれもまたこのアルバムの味わいのような気がしている。ただし制作者の意図と逆の意味でということなんだけど。