指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

出たら必ず読む作家。

 前の仕事を辞めてから本当に本を読まなくなった。去年村上春樹さんの小説を長編も短編も持ってる限り読み返したのと二、三年前に村上柴田翻訳堂を読んだのをきっかけにアメリカの古い小説を少しまとめて読んだのを除くとごくたまにしか読んでない。それも新刊はほとんど村上さんのものだけだ。大体本屋さんに行く頻度が減ったし行ったとしても買うのは教材ばかりで後は家人の作品が売れてるかどうかチェックするくらいだ。ブックオフにも定期的に通っていたのがもう随分行ってない。なかなか本を読む気分になれないことがひとつと経済的な理由がひとつ。なのでかつてはなん人かいた出たら必ず読む作家も一人減り二人減りしてほとんどいなくなってしまった。もう少しのんびりした気分で生きて行きたいんだけどいつになってもハンド・トゥー・マウスの生活から抜け出せない。そう考えると仕事を辞めて八年あまり経った中で本当に安心して過ごせた日というのはほとんどないかも知れない。
 ところで「からかい上手の高木さん」と「2」のアニメにはまってるんだけど実は全話観たわけではない。と言うか観たお話の方が少ないくらいなんじゃないかと思う。それでも充分にはまれる。「2」の最終回では隣りで観てた家人がパパの魂が抜けて行くのが見えたと言ったほどショックだった。それでなんとか全話観たいと思って中古のDVDなんかウェブで探すんだけど人気なのかこれが結構高くて手が出せない。NETFLIXだと全話観られるらしいので入ろうかどうか迷っている。ただそれとは別に原作のコミックだと巻によっては割に安く手に入る。ブックオフ・オンラインに初めの何巻かが150円そこから十巻までが200円で出ていたのでとりあえず十巻まで注文して今届くのを待っている。コミックだけには手を出すまいと密かに自戒してたんだけどとうとう読むことになってしまった。となんか人のせいみたいに書いてるけどもちろん自分のせいだ。魔が差すとはこのことだ。ただ塾の生徒さんに「ブラック・ジャック」とか「うちの三姉妹」とか渋いところを読んでる女の子がいるので読みたいと言うなら貸してあげてもいいなと思っている。ところで小豆島まで行くラッピングフェリーの高木さんがすごくかわいい。あれはオリンピックのために採火するときのギリシャの衣装とサンダルなんじゃないだろうか。月桂樹の冠のせいもあってなんか神々しい。それと「それでも歩は寄せてくる」のアニメ化が決まったということは高木さんの「3」は後ろ倒しもしくは企画自体ないんだろうか。とても気になる。二段落目はかすかな本つながりで書きました。まじすか。