指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

言うときは言う。

 バイト先のシフトの調整係はこのブログでしーちゃんと呼ばれてる女の子がメインでその上にもうちょっと年かさの男性がいて二人で担当していた。それが最近になってその男性が異動で他の職場に移ったためにしーちゃんの下に若い男性社員がひとり付いて二人態勢を維持していた。この男性社員は正直苦手なのでニックネームはつけない。シフト係からグループラインに何日のこの時間帯にスタッフが足りないので誰か入れないかという連絡が来ることがあって相手がしーちゃんのときはがんばって入ってた。何しろしーちゃんは僕にすごく優しいからだ。11月の初めにその男性社員から同じようなメッセージがグループラインに来て今日27日のシフトが足りないと言うので直にラインを送って午前と午後数時間ずつ入れる旨知らせた。すると午前中のシフトは入れたが午後は学生さんで希望者がいたらそちらを優先的に入れたいと言ってきた。もちろんこの時点であ、しーちゃんとは違うんだなと思わざるを得なかった。しーちゃんなら少なくとも人員が足りなくて困っていれば手を挙げた順に確実にシフトに入れてくれるからだ。もしも27日の午後僕をシフトからはずすようなら別途連絡すると言うので他に仕方もないので了承した。
 その後それについてはなんの連絡もなく半月が過ぎ27日分のシフトの表が一昨日だったか事務所に置かれていたので確認するとその日のシフトから僕は丸々はずされていた。元々入る気はない日だったのでそれはそれで構わないと言えば構わない。でも少なくとも午前中は入れて午後はずす場合は連絡すると言われればその日はとりあえず出勤する覚悟をしなければならない。他に何か予定があったとしてもバイトの方を優先するのが筋だ。実際そうしてたのになんの連絡もなしに午後はおろか入れたと確言された午前中まではずされるのは納得が行かない。はずしたって構わないけどだったらできるだけ早めに知らせるべきだ。なのでその旨直にラインを送った。すると半日既読スルーされた後何か手違いがあったのかも知れないと言ってきて言うに事欠いて自分ではなくしーちゃんがはずしたのかも知れないととんでもないことを言い始めた。これにはさすがにかちんと来てしーちゃんと自分の直のラインを見る限り彼女が何も知らせずに黙ってシフトからはずすようなそんな雑なことをしたことは一度もないと抗議した。するとしばらく経って申し訳なかったと謝罪が初めてあった。あまりないことだけど自分が正しいと思ったら言うことは言う。相手が自分の誤りを認めるまで。
 とは言え今後この人とシフトの交渉をして行く自信が無い。連絡が遅いし今回でわかったように変な自己保身をするし何よりしーちゃんのような親切心には欠けるとしか思えないからだ。今までは顔をつぶさないようになるべく彼と交渉するように心がけてたけど今後はしーちゃんに泣きつかないといけないかも知れない。我ながら情けない気もするけど。