指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

久しぶり。

 塾の前にA看板を置いてそこにマグネットで容器を貼り付け中にチラシを入れて持ってってもらえるようにしてる。それがバイトで忙しくてここ三ヶ月ばかりさぼっていた。でも生徒さんを募集しようと思ったら意外と突破口は他に考えられなくてそれをさぼってるのはまずいんじゃないかと気づいたのが一週間くらい前かなあ。すぐにチラシを印刷して封筒に入れてまた持ってってもらえるようにし始めた。それからうちの塾の強みを新たにひとつふたつ思いついたのでそれもワードでまとめてチラシにして封筒に加えた。それが今日のことだ。同時にその、うちの強みをポスターみたいにA4のコピー用紙にまとめて印刷して教室のドアに貼り付けてみた。
 この三日間お休みしている間によく考えてみたらお金に困ったからと言ってバイトの時間を増やすというのは本末転倒じゃないかということに今更ながら気づいた。僕の本分はあくまでも塾の経営者であって会社から見たら割に使える安いアルバイターではない。残念ながら今は塾に全フリしてる余裕はないけど何かがあったら塾を優先しなければならない。初詣のおみくじでも大吉が出てしかもなかなか素敵なことが書いてあったし今年はいい年になるかもと思っていた。そしたら今日一月二日に体験授業の申し込みがウェブ経由で来た。しかも兄弟なので一気におふたりご成約の可能性がある。ポスターとチラシの効果が今日の今日で出るとは考えにくいけどこちらが久しぶりにポジティブになったことで世界の一部を活性化することができたのかも知れない。そういう解釈でいいんでしょうか。家人はいいと言ってくれると思う。あきれるほどどこまでも、僕の味方でいてくれるから。