指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

だいぶ楽になった。

 塾の授業が単学年だけの日でだいぶ楽だった。そう考えると現状月曜日が異様に大変ということになるのかも知れない。複数学年の授業しかないから。なるほど。そうやってスケジュールを物語化することによって少しずつ慣れて行けるといい。
 体験授業があった。中学受験をしたいという話で個人的には中学受験にはあまり賛成できないと考えているのでもちろん入塾してもらえればすごく助かるんだけど負担も大きくなりそうでまあ入ってもらわなくてもいいかなと思いながら授業した。結果は後日ということでどうなるかな。しかし入ってもらわなくてもいいって我ながら何様なんだ。どんな仕事も受けるという初心を思い出せ。
 これで昨年の12月から半年連続で体験授業の申し込みが来ている。半年間何の連絡もなしということがざらだったのでありがたいことだと思う。今月はまだ体験授業の予定が入っている。ただし塾には「突然辞める」というリスクが常につきまとうのでそうそう枕を高くしてもいられない。
 親御さんは気づかないか気づかないふりをしてるか同じことだけど向き合ったり認めたりする勇気がないかでほっとかれてる生徒さんででもはっきりとなんらかの学習障害が疑われる子がいる。小学四年生の男の子だ。その子の中三のお兄さんもうちの塾に来てたんだけど他の子たちと同じ授業を受けてても明らかに理解度が低いように感じられた。という訳でそのお兄さんはこの前うちの塾を辞めた。成績が上がらないという親御さんからのクレームがあったときにだって君は授業も聞いてなければ問題集の問題も解いてないし答え合わせだってしてないよねと本人に言ったらその日のうちに親御さんから今日で辞めさせるという連絡があったからだ。ここで初めて告白するけどそういう生徒さんにはうちの塾は冷たい。軽度とは言え基本は専門家が必要な仕事を素人がやる訳に行かない。たぶん塾でのできごとをおおかたあることないこと親の耳に吹き込んだんじゃないかと思うんだけどすごく不思議なのは小四の弟さんは引き続き面倒を見て欲しいと言われたことだ。その弟さんの方は今でも通って来ている。それで今日家人に報告したのはその弟さんが国語の問題を九割以上の正解率で解いたということだった。すごくびっくりして同時にすごくうれしかった。もちろんすごーく褒めた。