指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

一体何がきついのか。

 数えてみたら四月のバイトは夜10時半まで入ることが九回もあった。それが今月は二回だけで来月は一度も入らない予定にしている。つまりバイトは明らかに楽になってる。でも体はきついままと言うか体感的にはよりきつくなってる気がする。大谷選手みたいにあまり休まない方が調子が維持できるとかそういうことかとも思ったんだけどもう年も年だしさすがにそれはなさそうに思われる。それでつらつら考えるにもしかして授業がきついんじゃないかと思いついた。三月までは授業の合間に結構空き時間があったり夜の時間帯の授業がなかったりして今から考えるとかなり楽してたんだけど四月からはほぼ全部の時間帯が授業で埋まった。かつ週休一日でウィークデイは五時間ずつ土日の二日間は合わせてほぼ20時間のバイトを毎週入れてたんだから我ながら恐れ入る。四月のシフト希望を出したのが三月の初旬だったのでその頃はまだすごく危機感があったんだと思う。塾の仕事がこんなに急に好転するとは思ってなかったから。その後四月初旬に出した五月分のシフト希望ではいくらか手を緩めて現在に至っている。だからバイトだけ見れば今月は四月よりかなり楽なはずだ。でも繰り返しになるけどそれでも体がきついのは授業がきつい以外に思い当たる節がない。授業の何がきついのかと言えばこれはもう無意識に動いてしまうということに尽きる。ちょっとでも理解に不安があるかなと感じればすぐに立ち上がって駆けつけるのがこの仕事の基本だ。たまに腿が筋肉痛になるのはこの立ったり座ったりを無意識に繰り返してるからのように思われる。それと生徒さんが増えて複数の学年の授業を同時にしなくてはならなくなったというのも大きい。二学年同時なら手間はちょうど二倍に三学年同時なら三倍に増えるような気がする。四月中は新しい時間割に慣れてなくて手探りだったのでそれほど意識に上らなかったものが五月でちょっと慣れたら勢いきつさが襲いかかってきた印象だ。今は本当にきつい。あれあのドリンク剤とかアリナミンなんとかとかを使うとどうにかなりますかね。