指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

自分とつき合うのはいくつになっても難しい。

 この冬は寒さが身に沁みる。暖冬ということだけどそりゃ一般的な話であって個人的な体感では本当に寒い。手の指なんて起きてる間はずっと氷のように冷たい。いやに寒がるねと家人も言うし自分でも今年はちょっと変だなという気がしている。考えられるのは加齢だけじゃないかと思う。還暦を迎えて一気に寒がりになったのかも知れない。寝てる間は電気敷き毛布を使ってる。温度を最高にしてるので隣で寝てる子供はよく何もかけてない。もちろん気づいたときは布団を直してやり敷き毛布の温度を下げる。布団の中がいったん暖まってしまえば下げても大丈夫のようだ。ただ去年までは温度を最高にするということはなかったからやはり今年はちょっと違うようだ。こうなると一昨年買ったVANのダッフルコートより古参のブルックス・ブラザーズのものの方が頼りになる。ずっしり重いだけあって暖かいことは暖かい。あちこち擦り切れてきたけど普段遣いならまだまだ行ける。ただフードを本体に留めていたボタンがひとつちぎれてしまったので今はフードをはずして着ている。もうなん冬かはお世話になりそうだ。
 今日のスイムについてはあまり触れたくないけど三十五分弱で千。一応千メートルは死守した。でもきつかった。自分の欠点だと思ってるのはなんでもストイックな苦行にしてしまうところだ。楽しみながらどうこうというのがあまり得意ではない。まじめと言えば聞こえはいいけど物事をいろいろな面から見られないというだけのことのような気もする。要するに頭が固いんだな。でもここはひとつそれが自分の性格と開き直らないでもっと柔軟に考えられるようになりたい。自分とつき合うのはいくつになっても難しい。