指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

いろいろよかった日。

 今日のスイムは千メートルを27分38秒とザ・ファーステスト。しかも千メートルを割にあっさりと休みなしに泳ぐ。お客さんに見受けられるノンストップスイマーにこれで仲間入りできたかも知れない。コツはなにしろ力を抜くこと。できる限りゆっくり泳いで体力(かなんかわかんないけどそんなようなもの)を温存すること。三十分を切れるようになると多少疲れが溜まっていても今日は泳ぐのやめようかなとは思わなくなる。僕にとってはもちろん千泳ぐことは容易なことではない。でも三十分で済むならそれほどきつくないなと思えて来る。今月は1日に休んで以来明日で丸二週間泳ぐことになる。なるべく長くそれを続けられたらいいなと考えている。
 帰宅後シャワーを浴びて着替えて家人と出かける。朝食はいつものカフェヴェローチェで。今回は家人が先に注文してスクラッチは五十円券。後から注文した僕は百円券が当たる。これで三回連続最低額ではない当たりで家人は本気で悔しがっている。取っ替えてあげるよと言っても首を縦に振らないくらいなので相当なんだろう。朝食後は無印良品にハンカチを買いに行く。ハンカチっていつの間にか減りますよね?うちだけなのかな。泳ぎに行くのにビニールの巾着袋みたいなのがあれば便利だなと思って探すともなく探してたらまんまと無印にあるのを家人が見つけてくれてそれも二枚買う。ハンカチはきれいな柄のを三枚。
 以下は夜になって酔っ払ってから書いてます。無印から三省堂書店へ抜けるとちょっと新刊が見たくなる。それでコミックを見ると言う家人と別れて新刊のコーナーへ。特に読みたい本が見当たらなかったので時間があると寄ることにしてる海外文学の売り場へ行くといやあ背筋が寒くなりました。黒原敏行さん訳のコーマック・マッカーシーが二冊も上梓されてるじゃないですか。奥付を見ると三月半ばの発売で一ヶ月近くまったく気づかなかったのは痛恨の極み。「最後の二部作」と帯にあるけど構想は三部作だったのに二作で亡くなったという意味じゃないといいなあと思う。いや死者をむち打つような発言であることは重々承知の上で。だってほら漱石の「明暗」の続きとかドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の続編とかさ書かれてたら世界を変えてたかも知れない永遠の未完本ってある訳だから。今読んでるガルシア=マルケスの絶筆もそうなように。でもまあそれは読んでからのお楽しみだね。とりあえずガルシア=マルケスを読んでしまわなきゃ。という訳でマッカーシー二冊で八千円弱?でもこれは図書館任せにはできない。最寄りの駅まで戻り買い物をして帰宅。あとはいつもの飲んで食べて昼寝。時節柄衣替えのため普段遣いのチェストを整理してたらユニクロ製の服でどうも今後身につけそうもないものが結構出て来る。それをいつものバックパックに入れてぱんぱんになったところで最寄りのユニクロまでリサイクルのために持って行く。小一時間の旅路。途中で家人のために酎ハイを二本買う。それ以外はひたすら歩く。でも気持ちのいい日でよかった。こんなさわやかな夕方って年にそうなんどもない気がする。夕方からバイト。最後に怒髪天つきの事態があったんだけどそれについて書くかどうかは明日の自分任せということで。