指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

みんな大好き塊魂

みんな大好き塊魂

みんな大好き塊魂

ヌるゲーマーと呼ばれている。ドラクエの新作が出れば必ずやるが、ファイナル・ファンタジーはやったことがない。オンライン・ゲームをやる暇があったら寝ていたい。格闘技ゲームはキーの操作が追いつかないし、シューティングも同じ理由でやれない。箱庭系はものによってはやるし、それなりに楽しく熱中することもあるけど、あれはどこでやめていいのかわからない切なさがある(ものもある)。

という訳で、これまでプレイしたゲームのベスト3を挙げればドラクエのシリーズと、MYSTバイオハザードということになる。・・・いや、糸井さんのMOTHERは入れないわけにはいかないな、ベスト4にしときます、半端だけど。

塊魂」はTVのCMを見たときすごく興味を惹かれたけど、やらなかった。理由はよくわからない。要するに、その程度のゲーマーだということだ。

その「塊魂」を、発売からずいぶん経ってから知人が貸してくれた。すごくおもしろいから、と。ハマった。最終ステージの800mには達せなかったものの、10mぴったりは十数回のトライアルの末に達成した。続編と言っていい「みんな大好き塊魂」も発売日に買ってきた。翌日前述の知人に尋ねたら、夕方買いに行ったけど売り切れだったそうだ。悪いことをした。

このシリーズの最大の魅力は、ボールがある程度大きくなってから後の爽快感ではないかと思う。初めは消しゴムとかたこ焼きとか小さな物をちまちま巻き込んでボールを大きくするのだが、ステージが進むに従ってデフォルトのボールも大きくなるし、巻き込めるものも高層ビルや空に架かる虹、果ては雲の上から下をのぞき込む雷様という風に巨大な物になる。高層ビルをまとめてぶちぶちと引きちぎり巻き込む快感は、このゲーム以外ではなかなか体験できないもののように思われる。

加えて、ゲームの外枠にしつらえられた物語の馬鹿さ加減、力の抜け具合が本当に絶妙だ。くだらないと言えばくだらない設定を、制作者たちは大まじめに作り込んでいる。そしてBGM。新沼謙治がラップ歌うんだよ。前作はサントラ買ってしまった。

今回の作品は、まだ数時間しかプレイしていない。一作目から較べると確かに違和感はあるんだけど、やり込むに従ってそれがどのように変わって行くか、楽しみにしている。