指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

引用は嫌いなんだけど。

言葉からの触手 (河出文庫―文芸コレクション)

言葉からの触手 (河出文庫―文芸コレクション)

何かを書くときに軽く自縛になっている言葉だ。吉本隆明「言葉からの触手」から。このブログでは引用は全部心象によると決めているので本当はママの引用はしたくない。でもこれは誤解の余地があるといやなので引用する。当然かも知れないけど、原文は縦書きだ。

たぶん現在は、書かれなくてもいいのに書かれ、書かれなくてもいいことが書かれ、書けば疲労するだけで、無益なのに書かれている。これが言葉の概念に封じこめられた生命を、そこなわないで済むなどとは信じられない。

なんかこのブログのことみたいだ、と元気のないときに思う。