指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

休日の午後。

家人と子供は今寝室で昼寝している。こういう時間が本当に貴重だ。読書やこうしてブログを書いたりすることは、その貴重な時間の中でしか今のところできない。
午前中は子供を東京駅の地下街に新しくできたトミカのショップへ連れて行った。その間家人はパソコンに向かい、彼女の言うところの「仕事」というのをやっている。彼女もまた、時間のやりくりには頭を痛めていると思う。少しでも役に立てればいいが、丸2時間か3時間ひとりにしといてやれるのが精一杯だ。一度だけ彼女の今年の誕生日に僕がひとりで子供を実家に連れて行って一泊した。このときは眠るのが惜しくて朝の6時までパソコンに向かっていたそうだ。眠るのが惜しい、という気持ちは本当によくわかる。でも寝ないわけにも行かない。
ショップではショップ限定のトミカくらいしか買うものがなかった。セットもの以外の単品は、もうほとんど持っているのだ。それでも子供は満足そうだった。店を出るときにまた来ようね、と言った。また来たところでどうしようもないんじゃないかと思ったけど、うん、また来ようね、と答えた。
先ほど子供だけが一足先に起きて来て、買ってきたばかりのトミカで遊んでいる。パパぁ、パパぁ、としきりに話しかけるので落ち着いて文章も書けない。休日の午後、というと何となく優雅な響きがあるけどとんでもない。時間との戦いで、できるだけ多くのものをその時間に詰め込まなければならない。