指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

夏休みがとれない。

今週の月、火、水と夏休みをとる旨少し前に申請していたのだが結局仕事でとれなかった。夏休みをとると言っても特に旅行とかの計画がある訳ではないので仕事が殺到すれば取りやめになる。構わねえから休んじまえということにならないのはそこで仕事をしとかないと後々自分の首を絞めることがわかっているからだ。それほど自分じゃないとできない仕事をしているのか?わからない。ただ人に頼んで結局後悔した思い出がいくつかあってそれを繰り返したくないとは思っている。人に頼んで後悔するというのは自分の抱えているリアリティーをうまく相手に伝えることができなかったということだ。この場合伝えるこちら側に百パーセント問題があるという一方の極点と受け取るあちら側に百パーセント問題があるというもう一方の極点の間のどこかに真実に一番近い一点が常に移動しながら存在している、と理屈の上では仮定できる。さしあたってその一点を見極めることはほぼ不可能だとしても。そういうとき自己倫理を組み上げる上でいつも自分に言い聞かせているのはカフカのものとされる次の言葉だ。
君と世界の戦いでは世界に支援せよ。
僕はこの言葉が大好きでこうありたいと願っているが、人にまかせられず自分の夏休みを削るとは取りも直さずその言葉を裏切っているということだ。
と言うか、夏休みをとりたい。