指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

○○○ちゃんを見かける。

今日子供とプールに行ったら、子供の意中の○○○ちゃんがいると子供が教えてくれた。挨拶させようかとも思ったが、彼女もお父さんと来ていて父親同士は面識が無く、いろいろ説明しないと挨拶にならなさそうでそれは面倒なのでやめて、何となく遠巻きに彼女の姿を眺めながら子供を遊ばせることになった。子供は自分に気づいて欲しそうなのに距離が狭まると照れるのか逃げ腰になり、ゴーグルを一度もはずさなかったせいで顔がわかりにくかったこともあって、結局彼女に気づいてはもらえなかったようだ。
それで○○○ちゃんなんだけど、こう言っては何だがとびきりかわいいという訳じゃないんだけど、個性的な顔立ちが見ようによっては魅力的で、その微妙さ加減が逆に、子供が彼女に惹かれた理由をリアルに伝えた。幼稚園のときに好きだった女の子とタイプとしてはやや似ていて、小柄でやせているところも共通している。今のところ子供の好みというのはその辺にあるようだ。
それとなく観察しているうちに自分が小学生のとき初めて好きになった女の子を眺めているような気がしてきた。おぼろげに憶えているその子とも、○○○ちゃんは似ているような気がした。