指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

羊男のクリスマス。


文庫版は持ってたんだけどこの前最寄りのブックオフで単行本を見つけたので買った。久しぶりに読み返すと「羊をめぐる冒険」や「シドニーのグリーン・ストリート」に出て来るのとはまた違った羊博士とか、208と209とかねじけとか出て来て楽しかった。どれくらい読み返していなかったんだろう。表紙を開くと中に表紙と同じ挿し絵の絵はがきが挟み込まれていた。きれいだったので額に入れて塾に飾った。村上春樹さんの作品に挿し絵を描いたイラストレーターの展示会を見に夏にいわさきちひろ美術館に行ったことは書いた通りなんだけど、そのときに買った佐々木マキさんの絵はがきの絵柄はこの「羊男のクリスマス」の別の挿し絵だった。だから塾には図らずも「羊男のクリスマス」の額がふたつ置かれている。その他にこの前買ったお気に入りの本棚に、本を表紙が見えるように飾った。村上さんが訳されたカポーティとオールズバーグの作品も一緒に。するとこれなんすか、「羊男のクリスマス」ってまじすか、と中一男子。まあ不思議なタイトルだよね。