指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

六月の勤務日。

 六月のバイトの勤務日をシフト担当のしーちゃんが教えてくれた。詳しいシフトはまだ出てなくてとりあえず勤務する日だけ。日曜日の他に週にあと一日ずつ休みを入れて欲しい旨希望表に書き添えたので最大で三連勤という六月になる。途中で三連休があってそれは一日が通院で一日が子供の大学のキャンパス見学で一日が日曜日。だからあまり休んだ気がしないんじゃないかとも思う。それでもまあ果たさなければならないことは果たしておかないと。それにキャンパス見学には学食体験が付いていてこれが結構楽しみ。子供が普段大学でどんなものを食べてるかなんて是非知っておきたい。家人の手料理で育った子供がおいしいと言ってるので割においしんだろうと思って期待している。
 それはさておきシフトには常に頭を悩ませてるはずのしーちゃんにとってほぼNGなしだった僕がNGを出し始めたのってショックだったんじゃないのと自意識過剰なことを考える。たとえば五月で言えばバイトは僕だけという日も何日かあったのでしーちゃん的には割に助かってるんじゃないかと想像している。ただしふたり態勢でも人員補充せずに結構ほっとかれたので(個人的にはこれを「見殺し」と呼んでる。)彼女には軽く恨む気持ちもある。日曜を休みにしようと思ったのはそんな訳でだ。でも六月の出勤日について知らせてくれる彼女の顔が心なしかつらそうに見えたので(これも親譲りの自意識過剰のせいかも知れない)日曜日本当に厳しければ声かけて下さいと言っちゃうのは自分の甘さでもある。とりあえず詳しいシフトが送られて来るのを待っている。