指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

久々の村上春樹ライブラリー十六回目。

 午前九時頃まで寝ていて家人に起こされる。朝マックしようということになってたらしくて顔を洗って歯磨きしただけで着替えて出かける。今日はスプラトゥーン3のTシャツに赤いギンガムチェックボタンダウン(以上ユニクロ)を羽織り下は西友で1700円くらいで買った紺の短パンでスポーツサンダルを履く。お金は全然かかってないけど自分なりには気に入ってる。家人は六本木に行くということで別方向なので朝マックして別れる。早稲田に着いたときには10時を随分回ってたと思う。自動ドアが開いて手をアルコール消毒して入って行くと最初に出迎えてくれた女性に見覚えがある。いちばん初めに声をかけてくれたスタッフさんだった。(関連記事スタッフさんに話しかけられる。―村上春樹ライブラリ-四回目。 - 指栞(ゆびしおり) (hatenadiary.jp))お久しぶりです一年ほど来ることができなくてと話しかけてみる。でもこちらを覚えてたかどうかはわからない。毎回「全作品」を読みふけってた僕ですとでも言えば思い出してもらえたかな。昨日の夜ブログを書いた後にもう一度サイトで予約状況を確認してみたらキャンセルが出たのか今日の午前中はふたり分の空きができていた。速攻予約しといたのでスマホに来た予約完了メールを受付で提示し入館証を受け取って首にかける。その後さっきのスタッフさんから中央の階段について説明を受ける。左側の段の高い方は柵が設けられていて上からは使えないようになっている。家人が落ちそうになった方の階段でたぶんそれからも落ちそうになったり実際に落ちた人が続出したんだろう。了解した後入り口から見ると左手の村上さんのご著書の展示室に入る。読んだことのないものを読んでみたいなと思ってずっと「全作品」の著者の解題を読み続けていた。すごくおもしろかった。今回書架を見回るうちに目に留まったのが「はぐれくん、おおきなマルにであう」。実は村上さんの翻訳のうち絵本には目を通してないものが多い。オールスバーグもほとんど読んでない。持ってるのも北極号くらいかな。シェル・シルヴァスタインは「おおきな木」は持っててこれは絵本としてももちろんいいんだけど「訳者あとがき」(どうでもいいけど「あとがき」ってなんでたいてい平仮名なんだ?後書きとATOKも変換するのに。)がすばらしくて買ってよかったなと思っている。という訳で今日はこのはぐれくんを立ったままでそれから「ポテト・スープが大好きな猫」の文庫版と一度も見たことのなかった「わたしのおじさんのロバ」を座って読んだ。それで正直村上さんとは絵本の趣味が合わないんじゃないかという気がした。でもまあそれは仕方ない。ル・グインの作品とかも読んでみようかな。と思ってたら「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」の文庫版に単行本版には収録されてなかったインタビューがあることに気づく。で読もうとしたんだけどなんかうるさい団体みたいのが入って来ちゃったので一階に下りてお手洗いに寄ってから帰ることにした。でも一時間くらいはいたと思う。入館証を返すと受付の人はまたお出で下さいと言ってくれるしさっきの見覚えのあるスタッフさんもそこにいて挨拶することができたしなかなか満足な退出だった。それからちょっと遠回りして最寄りのJRの駅まで行っていつものカレーとナンを持ち帰りにしてもらって帰る。途中で酎ハイとビールも買う。帰ってからお風呂を洗ってシャワーを浴びてカレーに手を触れるとまだ温かかったので加熱せずにそのまま食べることにする。でもこれが失敗だった。いつもなら家人がカレーはレンチンしてナンはフライパンで軽く焦げ目をつけて出してくれる。カレーがややぬるいのには目をつぶるとしてもナンはカリカリに焼けたところが少しはないともっちりし過ぎててのどを通りづらいことが初めてわかった。おまけに朝マックなんかして朝食をいつもより多めに食べてるので空腹の度もそれほどじゃなく途中ですっかりいやになった。大好物だと思ってたのが要するに家人のひと手間のおかげだったと改めて気づいた次第。最後は酎ハイで流し込むようにしてなんとか完食。ナンの油で汚れた手を洗ってから午後はにわか雨の可能性が否定できないとのことなので洗濯物をしまう。その後は町田康さんの日記の表現をお借りすれば気絶眠。夕方起きて塾で授業して今はセブンイレブンの冷凍オクラを家人に解凍してもらって食べながら寝酒を飲んでいる。家人はゼルダをプレイしている。明日は授業はなくバイトも夜のみ。