指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

うまく話そうとしても話せないことがある。

 家人は小説家だし僕は書くのが好きだし基本的に相手にわかるように話をすることはできてるんじゃないかと思う。でもうまく話そうとしても話せないことというのはこれはある。たとえば家人がやってるゲームの詳細についての話題なんかは一秒もそのゲームをプレイしたことのない身にとってはよくわからない。そういうとき我々は日々同じところにいてすごく離れた世界に生きてるんじゃないかと思うんだけど考えてみるとそんなの当たり前かあ。一緒にいても別々のところにいるってまあまああるよね。と言うかそういうのが他者の始まりなのかな。