指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

でもまあ疲れたときに愚痴れる相手がいるってのは幸せだな。

 前にも書いた通り今やってるバイトは基本三人で回すシステムになってる。A、B、Cと三種類の仕事があって十五分交替でローテーションを組む。中にひとつ何もしないって訳じゃないんだけど休憩に近い仕事があってA、Bと三十分過ごしたらCで十五分だけ比較的楽ができる。お手洗いなんかもそのときに行ける。ところがバイトがふたりしかいないとこのCの部分が飛ばされてA、B、A、Bの繰り返しになる。つまり休憩がまったくなくなる訳だ。昨日も今日も結構長い時間ふたりで仕事しなければならなかった。相手がグレートマザーまーさんだったことがまだ不幸中の幸いだったと言えば言える。でないともうひとりに指示を出しながらの仕事になるので気を抜く暇がほぼなくなる。まーさんと一緒なら自分のことだけ考えて間違わないようにしてればいいので随分と楽だ。それでも二日連続でふたりで仕事をすると疲労感が割り増しされる。くたくたになって帰って来てシャワーを浴びて一杯飲んで昼食を食べて昼寝しようとしたら外の何かの工事の音がうるさくて眠れない。それも疲れに輪をかけて今はだんだんよりきつくなって行きつつある。家人から子供が帰宅したとラインが来たとき(子供が外出してるときには必ず来る)なんかさっき眠れなかったしすごい疲れたよと返してみた。すると今夜は早く寝るといいよと返って来る。そのときこんな風に細かく気を遣ってもらえるのっていいなという気がした。些細なことだけど気持ちがちょっと穏やかになる。だからでもまあ疲れたときに愚痴れる相手がいるってのは幸せだなと返した。ちなみに明日も数時間まーさんとふたりのシフトの予定になってる。人がおとなしくしてるからっていい気になんなよ。と上に対しては思っている。