指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

回復に転じたか。

 結局昨夜は自然に体温が下がって六度台になり四日連続の九度台は避けられた。寝酒を飲んだせいかとてもよく眠れる。それって病からの回復であると同時に疲労からの回復でもあるのかなあと思う。目の奥が痛んだり体の節々が痛んだりというのは発熱の症状なんだろうけどいつの間にやら自分の中で疲労を表す記号に置き換えられている。だから気がつくとなるほどオレはこんなに疲れていたんだなという感慨が生まれている。それは厳密に言うと誤解ということになるかも知れない。でも自分を襲っているものの正体が発熱であろうが疲労であろうが要するにそこから回復することの方が重要なので大した違いはない。朝は十時前まで寝ていてそんなに眠れるのはさすがに回復の兆候かなと実感された。ぐっすり寝てたねえと家人は感心している。薬が効いたのか咳も頭痛も熱も収まったそうで安心だ。気分が明るい。僕の方は熱が七度一分とやや不安な滑り出し。子供はずっと早くに起きて中山競馬場へ行った。朝食は昨日と同じロールパンにスープ。食べ終えるとお昼までもうあまり時間がないので仕度をして駅前まで買い物に出る。家人が少しふらふらすると言うので手を引いてゆっくり歩く。振り込まれた月謝を下ろすために銀行へ行ったりアルコールをまとめて調達したりスーパーやコンビニで昼食や明日の朝食の用意をしたり要するに普段通りのことをして帰る。陽射しは強いけど割に寒い日だ。帰宅後は一杯やって食事して昼寝。午後五時過ぎまで寝ている。いくらでも眠れそうな気がするけど夜中に目が冴えてしまうのがいやなので無理矢理起きる。夕飯も近くのコンビニで買う。これから入浴。熱は七度二分。