指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

花粉症がひどい。

 今年は花粉症がひどい。小五からずっと花粉症なんだけど四十代のある年を境に急激に症状が軽くなった。目薬とか点鼻薬とかまったく使わなくてもそこそこ乗り切れる。理由を考えるとたぶん花粉への抵抗力が弱くなったからなんじゃないかと思われた。素人考えなのであてにならないかも知れないけど花粉症というのは異物に対する過剰反応ということになると思う。だからその過剰反応する力が衰えれば花粉症自体は軽くなる道理だ。つまり自分の中の衰えが花粉への本来の抵抗力を弱め結果として花粉症の症状を軽減してるということのような気がする。だとしたら今年の花粉症がひどいのは体が本来の機能を取り戻したからと考えられるかも知れない。どうやって取り戻したかと言えばこれはもう泳ぐことによってとしか考えられない。他にも泳ぎ始めて変わったことというのはある。たとえばおなかを壊さなくなった。以前は割に頻繁におなかを壊してたんだけどそれがなくなった。あと吐き気がしなくなった。前にも書いた通り夕飯の前に入浴を済ませるようになったのは夕飯を食べてから入浴すると吐き気がひどくて場合によっては本当に吐いてしまうこともあったからだ。今は吐き気などまったく感じずその代わりによく空腹を感じる。そう言えば食後に毎回悩まされていた胸焼けも最近少なくなったみたいだ。内蔵の機能が改善されてる証かも知れない。最後に二の腕に力こぶが現れた。これは一週間ほど前に気づいて自分でも本当にびっくりした。腕を曲げるとテニスボールよりは小さいけど鶏卵よりはちょっと大きい力こぶが右の二の腕に現れる。そんなのついぞ見たことがない。左腕にもあるけど右腕より小さい。これは主に右腕の力を使って泳いでることを示してるんじゃないかと思う。その点を意識して泳いでみると確かに右腕より左腕の方が力が入りづらい気がする。今後は左腕への力の入れ方により集中するとバランスがよくなりひいては楽に泳げるようになるかも知れない。
 今日のスイムは32分45秒で千メートルと最悪だった昨日よりは四分強縮められた。昨日に負けず劣らず疲れていた朝だったのにタイムを縮めることができた理由はよくわからない。泳ぎ終えてからまだ時間があったので例によって潜水とかして遊ぶ。その後割に新人さんのふたり態勢で仕事が始まることがわかって詰め所のホワイトボードに段取りを事細かに書き口頭でも説明してから帰宅。うまく行ってたらいいんだけど。明日はバイト仲間のうっちゃんが産後初めてシフトに入る。彼女が束の間であれ復帰することになって僕としては心からうれしい。