指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

この人しかいない。

 今朝テレビをぼんやり眺めてたら若い女子アナが自分のまわりでもマッチングアプリを使ってる人が結構いるという話をしていた。もうひとりの出演者の女性も結婚相談所で紹介されたお相手と婚約してると言っていた。
 出会いのきっかけというのはなんでも構わないんじゃないかと個人的には思っている。僕自身は今までに三人の女性とおつき合いした。ひとり目は一歳下ふたり目は七歳上三人目は十歳下で今の家人だ。ひとり目は大学の語学のクラスで知り合いふたり目は前の会社の上司。まあどちらも出会うきっかけとしてはごく自然に思える。三人目の家人とはプロバイダが行ってたウェブサーバを五メガバイト貸してくれるというサービスを通して知り合った。ふたりともそこに小さなサイトを置いてて共通の知り合いを通じてまずはBBSへの書き込みみたいなことから始まったような気がする。当時「WEB裏技」さんが無償で提供して下さるcgiを使ったBBSをサイトに設置することがすごいはやってたから。その話を誰かにしててインターネットで知り合うなんてその頃はまだ珍しかったんじゃないかと言われたことがある。確かにそうだったかも知れない。でも極論としてはナンパがきっかけであっても幸せな結婚に結びつけることは可能だという気がするのでインターネットで知り合うことにも特に問題はないと思う。大切なのはきっかけではない。そこからふたりの関係をどう育てるのかということだ。だからマッチングアプリも結婚相談所もどんどん利用したらいいんじゃないかと思う。ただし幸せな結婚を望むならおそらくどこかの段階でひとつの試みにさらされなければならない。それは「この人しかいない」と思えるかどうかということだ。たとえば「結婚する」ということを最終的な目標にしてしまうと相手のほんとは気になるところに目をつぶってでも結婚に踏み切るという事態になりかねない。それが多くの不幸な結婚の一因になってるように思われる。そうではなくてこの人しかいないと思えることあらゆる面から見てこの人のことが自分は気に入ってると思えることこの人とできるだけ長い時間を一緒に過ごしたいと思えること。目的意識を越えたそういう自発的な何かをしっかり持てなければ幸せな結婚は約束されないんじゃないかという気がする。逆に言えばそれだけのことが実現されていれば多少貧乏だろうがなんとかやって行けるし子供も幸せないい子が育つと思う。子供にとって両親の仲がいいことほど世界を安定させる=余計な不安を取り除くことはないから。そういう意味ではうちの子育ては成功だったと考えている。まあ多少勉強はできなかったかも知れないけど。
 ただの自慢話に聞こえたら申し訳ない。でも結婚を考えてる若い人が読んでたら参考にして欲しい。もちろん自他を問わず失敗から学ぶことはできる。でもある種の物事は成功談に耳を傾けることによってしか学べないんじゃないかという気もする。オレみたいになるなばかりではなくこうやったらうまく行くよというアドバイスも世の中にはあっていい。そういうつもりで今日のエントリを書いた。
 今日のスイムは24分37秒で千メートルとやや巻き返し。お客さんが少なかったのが幸いしたかも知れない。