指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

何もしない。

 昨日のバイトでちょっと疲れたので久々にまったく用事のない今日はただのお休みの日にしようと思ってそうした。朝食をとってから塾へ本を読みに行きお昼前にやって来た家人と一緒にいつものスーパーへ買い物に行く。しゃけの焼いたのがとても安かったので買って来て半分昼食にして残り半分を夕飯にする。ここの焼きじゃけは本当においしくて毎日だって食べられる。相変わらず暑い日だ。帰宅してシャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。起きてから居間で本の続きを読みさっき読了。
 町田さんの「口訳古事記」は肩の凝らない読み物に仕上げられている。もちろんあの独特の文体なのでどなたにとっても読みやすいというものではないかも知れない。でも慣れてしまえばほとんど気にならない。それよりも訳したものであれなんであれ自分が「古事記」を読む日が来るとは思わなかった。確かにあの神の名の羅列は読んでてしんどい。でもそれ自体にはほとんど意味がないと見なしてしまえば読み飛ばしても痛痒のあるものではない。人間くさい神たちの割に下世話なストーリーが展開する。ここでも人間(神)なんて所詮そんなもんだよという作者のまなざしが感じ取れる。五百ページ近い大部だけど思ったより軽く読めると思う。
 今日はこれから泳ぎに行く。