指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

あしたはSUBWAY。

 明日は子供が受験なので昼食は家人とふたりだ。久しぶりにSUBWAYに行って持ち帰りにして一杯飲もうかと話している。子供がいるとどうしても肉中心の昼食になり勝ちなので野菜いっぱいのSUBWAYは今から楽しみ。ただしわざわざ電車に乗って買いに行かなければならない。

二月の終わり。

 二月中に終えておきたかったことは大体終えた。補助金と確定申告。本当は塾の新年度の用意も多少できればよかったんだけどまあ贅沢は言わない。それは三月上旬をめどに片付けたい。昨年の小学生に続いて今年は中学生の教科書が改訂されることになってるんだけどそれが手に入るまでにはまだちょっと時間がかかる。ただ改訂された教科書に準拠した教材を中学三年分セットで買うと半額になるキャンペーンをある業者がしており少し前に申し込んでおいた。それが今週届くので改訂後の概要はわかると思う。中学生は毎年三月になると翌年度の予習をすることにしているのでこの教材は大変助かる。
 他の懸案。奨学金の方は子供が大学に受からないとこれ以上話を先に進められないので今のところどうしようもない。子供は今日まで三日連続の受験で明日一日休むと明後日もう一回あってそれでおしまい。とにかく受かることを祈っている。
 スマホのケースが壊れて中の台紙がのぞいてしまったので捨ててしばらく何もつけずに使っている。ただ手から滑りそうで恐い。それでアマゾンで高木さんの手帳型ケースを見つけて注文したんだけどなかなか届かない。それからブックオフ・オンラインで高木さん関連のコミック「あしたは土曜日」も見つけて二巻で合わせて230円くらいだったのでこれも注文。でもこちらもなかなか届かない。以上二件が目下の懸案と言えば懸案。まあ平和だ。
 それから足利市の山火事もニュースによると鎮火に向かってるようでほっとしている。母親に電話して状況を聞きたいんだけど電話が鳴ると子供の合格の知らせかと思うらしいのでちょっと見合わせている。でも週に数回お稲荷様に家人と二人でお参りしていてそのときにお願いしたことのうちのひとつが叶ったのでよかった。お願いはあと四つあるのでお参りは静かに続けたいと思う。ちなみにちあきなおみさんに「四つのお願い」という古い歌があった。思い出したので書いてみた。個人的にはちあきさんの歌では「喝采」がいちばん好きだ。
 父親が亡くなって早一ヶ月が経とうとしている。

甘く見るなよ。

GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション

GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション

  • アーティスト:山口百恵
  • 発売日: 2009/08/19
  • メディア: CD
 

 山口百恵さんのシングルコレクションを借りたらなんと!聴き覚えのない曲が入っていた。「ありがとう あなた」?タイトル見ただけで絶対に知らない。曲を聴いてもやはり知らない。でもそんなはずはない。小学生の頃からリアルタイムですべてのシングルを聴いて来たのだ。それでウェブで調べたらこの曲はB面に収録されていたそうだ。レコードを買ってた訳じゃないのでB面までは知らない。でもシングルコレクションと言ったら普通A面の曲だけじゃないか?A面だけならさすがに全部知ってた。甘く見るなよ。って誰に向かって言ってるのかわかんないけど。
 デビュー曲から何曲かは割に過激な歌詞が多くて今更ながらびっくりした。それから阿木、宇崎コンビの楽曲が続く中にさだまさしさんの「秋桜」や谷村新司さんの「いい日旅立ち」がぽつりぽつりと入っていることにもちょっとだけ違和感を覚えた。ある時期もっと徹底的に阿木、宇崎一辺倒なのかと思ってた。それともしかしたら過激な歌詞の曲を百恵さんは本当は嫌ってたのかなという推測も成り立つ気がした。なんて言うかそういう売り出され方が嫌だったのかなという風な。だとしたらそれはちょっとわかるかなと思わないでもなかった。「いい日旅立ち」が百恵さん最大のヒットということだけど個人的には聴き飽きていた。どの曲が一番好きかという問いには簡単には答えられそうにない。

家人の確定申告も終わる。

 昨年初めて区の税務課というところから申告書が送られて来て家人の確定申告をした。でもどういう風に手続きしたのかまるで覚えてなくて今年は申告書も送られて来ないしどうしたもんかなと考えていた。一昨年までは僕の扶養者控除(か、扶養者特別控除。違いがよくわからない。)に家人の所得も記載して提出してたんだけどどうもそれではまずかったらしくて後からいろいろ面倒なことに巻き込まれて割に困ったりしていた。昨年はそういう訳で家人は家人で確定申告したところ還付金は戻ってくるし巻き込まれるべき面倒も一切ないしで大変快適だった。なので今年も是非家人の確定申告をしておきたかった。
 そのときに使ったパソコンは去年の夏に壊れてしまったんだけどUSBメモリーを探すとありがたいことに家人の名前と年度と「確定申告」という文字列が書き込まれたフォルダがバックアップしてあって開くと拡張子がdataのファイルがひとつとpdfファイルがひとつ入っていた。dataのファイルをエディターで開くと意味をなさない文字の羅列でなんだかわからない。でもpdfファイルの方はまんま確定申告書Bの第一表と第二表と添付書類台紙それにそれらの控えでどうやらどこかに家人がもらった源泉徴収票のデータを打ち込んでこれらのpdfファイルをつくってダウンロードしたものらしい。子細に眺めると小さく国税庁HPとある。それでウェブで検索したらすぐに当該ページに辿り着くことができた。指示に従って先ほど見つけたdataファイルを読み込ませるとこちらの住所や家人の名前、マイナンバーなんかも打ち込む手間なくそのまま表示される。家人から源泉徴収票を預かってぽちぽち打ち込むとほどなく申告書は完成。pdfファイルとdataファイルをダウンロードしてハードディスクに保存し念のためページをブックマークしてからうちのプリンターはインク切れでしばらく使ってないので塾のプリンターでプリントアウトし自分の確定申告と同じように家人のマイナンバー通知カードと運転免許証などのコピーと源泉徴収票を台紙に貼り付けて終了。全部で一時間半くらいの作業だった。還付金は結構な金額で家人も喜ぶ。
 パパは意外とこういう作業向いてるんじゃないの、私には絶対できないと家人が言うので改めて考えてみると確かに面倒なことは好きではないけど昨日の話の続きで言うと凡人の努力家でその上割にまじめなので本当に向いてるかも知れない。確定申告代行業とかやったら儲かるかな。ふつうそれをやるのは税理士さんとかだろうけどブラック・ジャックみたいにもぐりで。今日の教訓は人はいくつになっても必要とあらばいろんなことができるようになるということです。

確定申告が終わった。

 やよいの青色申告でつくった書類をプリントアウトしてマイナンバーは手書きで書き入れマイナンバー・カードはまだ取得してないので通知カードと運転免許証をコピーして添付しその他控除のための帳票も同じ台紙に貼り付けて封筒に入れて投函した。今年もこれで確定申告が終了。まだ家人の分が残ってるのでこれは近く手をつける予定。
 区の施設に三度出向いて予備校の受講料と大学の受験料の補助を受けようとしていた件でやっと昨日お金が振り込まれた。大学の受験料は前にも書いたように家人の負担なんだけど二年分で五十万くらいかかってるそうで他にも予備校の夏期講習や冬期講習の費用をもう二十万近く負担してるらしい。金額としてはそれにはとても及ばないけど今回の補助は全額家人に渡す。大学は入ってからもかかるんだろうけど入るまでも相当お金がかかる。なん人も子供を大学に入れる親御さんはすごい大変なんじゃないかと思う。
 「からかい上手の高木さん」のコミックを塾の本棚に並べておいたら(ほとんど小説ばかりでコミックはそれしか入ってない。)前に書いた「ブラック・ジャック」を読んでた小五の女子が目ざとく見つけてあ、新しい本があると言う。マンガだけど読む?と尋ねるとじゃあ休み時間に読ませてもらうと答える。それで休み時間に貸したら読むのがものすごく速くてあっという間に一巻目を読了。おもしろかったのか二巻目を借りて帰って行った。この子は頭の回転がとても速いんだけど面倒くさがりやであらゆる機会をとらえてさぼろうとする。まるで家人のようなのでその子の話をした後で君みたいでしょと言うとそう言われると思ったと答える。僕ぐらいまじめに勉強すれば相当いい大学行けたんだけどねと単なる凡人の努力家は思う。

山火事。

 栃木県足利市で山火事が続いている。僕は足利の出身で二歳半までそこで暮らしたということだけど記憶はない。僕の最初の記憶は三歳のとき当時住んでいた同じ栃木県の宇都宮市でのもので太い木の幹で滑って泣いてるんだけど誰も助けに来なくて変だななんで誰も助けに来ないんだろうと思ったのがそれだ。実はこのとき父親は僕の写真を撮っていてそれで助けに来るのが遅れた。その写真も実家には残っている。それから群馬県渋川市、埼玉県大宮市(現さいたま市)、群馬県高崎市と移り住んでそこで高校に入った。高校での転校が難しいということで父親はしばらく単身赴任して家族は高崎に住み続けた。高校卒業と同時に東京に出て来たのはいつも書いている通りだ。それから少しして父親は足利に家を建てた。そこは父親と母親がかつて職場結婚した地でもある。母親はもともと足利で生まれ育った人なんだけど父親は違う。でも足利に赴任してる間にすっかりその街が気に入ってしまったということでいつかまた戻ってきて住みたいと思っていたそうだ。それで転勤の多い勤め先を早期退職したときに足利に家を建てて当時浪人してた弟も含めて家族三人で移り住んだ。念願が叶った訳だ。それからはずっとそこで暮らした。そして亡くなった。
 空撮の画像で現場を見るとアングルによっては実家も写り込んでるのがわかるほどその山火事は近くに見える。心配で電話したら母親が開口一番子供が大学に受かったかどうかを尋ねた。残念ながらまだひとつも受かってないのでそう言うとでも今後合格発表がある大学は難しいところばかりなんじゃないかと言う。実際まだ発表になってないのは早稲田だけなんだけどそんなことよく知ってると驚くと子供が電話したときの話を逐一聞き漏らさないようにしてたらしい。母親は今でも子供の誕生日と正月に結構な額のお小遣いを送ってくれていてその度にお礼の電話をさせているのでその折に聞いたんだろう。これからの日程で偏差値の低いところもまだ受けるからと言うと多少安心したように思えた。それから火事のことを尋ねると家の周りは霧でもかかったみたいにかすんでいて煙のにおいがひどいということだった。ただ避難勧告が出された地域には入ってなくて間に大きな道路もあるしここまでは来ないだろうと言う。市役所に勤めている弟が仕事で見に行ったけどちょっとやそっとじゃ消えそうにないように見えたと言っていたそうだ。ニュースでも鎮火の見通しは立ってないと言う。前回の電話で懸案と聞いていた父親の四十九日の法要をどうするか尋ねると母親と弟のふたりで済ませようと思うけどお前来るかと尋ねられた。どうしようか考えている。
 あんなに家を大切にしていた父親だから山火事をあやつって延焼させあの世まで持って行こうとしてるんじゃないかと一瞬考える。でも最期は何もわからなくなって亡くなったんだからそんなはずないなとも思う。いずれにせよ生き続けてる人の方が大切なので火事には早く収まって欲しい。ということでお父さんよろしく。

思い出したくもないこと。

 事の起こりは中一の生徒さんの母親から来たメールだった。塾の数学の授業が全然わからないと言っているとある。それで塾を始めて八年になろうとしてるけど授業がわからないと言われたことは一度もないと返す。すると方針を立ててそれに沿って解説してくれればわかると言ってると返って来た。テキストの解説をしてから問題を解いてもらってその問題の解き方を解説して一問毎に質問がないか尋ねているが他にどんな方針の立て方が必要なのか具体的に教えて欲しいと返すとしばらくしてからさすがに折れて出て来てそれでいいと思うと返信があったのでこの話はひとまず収まったかのように見えた。余談ながらこう書いて来るとわかりやすいすっきりした話のように思えるかも知れないけどここに再録するのはさすがに控えるけどなにしろ文面がひどくて何が書いてあるか探り当てるのに相当手間がかかる。家人に読んでもらったら読みづらくてやだ何言ってんのこの人と言って途中で投げ出す。こちらは生活がかかってるのでそういう訳にも行かず苦労して言わんとするところを汲み取る。割に大変だった。
 それから少ししてもう少し厳しい塾に入れたいので塾を辞めさせたいとメールが来た。(このメールは内容がシンプルで比較的わかりやすかった。)実はこの生徒さんは数ヶ月前に入ったばかりでうちに通ってなかった頃の学習が相当怪しいことがわかったので他の生徒さんと一緒の授業の他に一対一の授業を週一でおこない中一の学習内容を最初からやり直していた。ところが何度解説しても同じ間違いを繰り返すので間違いにはしていいものといけないものがあって君の間違いはやってはいけないものだからとにかくきちっと理解して身につけるようにとかなり厳しめに言っていた。だからもう少し厳しい塾と言うが最近かなり厳しく指導をしていてそれが嫌でやめたくなったとしかこちら側からは見えない、だとしたら厳しい塾に入れるのは逆効果だと思うと返信した。そしたらこのメールが何かのスイッチを押したんだろう、厳しい塾というのはお宅と違って確かな方針のもとに指導してくれる塾のことだと当てこすりめいたことを返して寄越す。(このメールはひどく感情的かつ礼を失したものだったので逆にわかりやすかった。)方針の話は決着が付いたと思ってたのに本当はまるで納得してなかったらしい。しかし方針方針と言われてもそれが具体的にどんなことを指しているのかが皆目見当がつかない。なんかまぼろしでも見てるんじゃないかと思えてならない。そしてここに至ってこの人とはこれ以上関わり合いにならない方がいいという結論になった。自分でもそれが具体的にどんなことなのか想像できてないのに言葉の上でだけあたかもそれが実在するかのように信じ込んでしまうケースというのは起こり得る。今回の場合この人は自身の言う「方針」がどこかに存在することを信じ込んでしまっている。そういうのは一種の狂信者みたいなもので理屈で言い聞かせても到底納得させられないしだから説得しようという試み自体が無駄だ。頭の上にぽっかり浮かんだ実態のないまぼろしを勝手にどこまでも追いかけて行ってもらうしかない。メールの文面の非礼を指摘してもよかったんだけど火に油を注ぐだけに思えたのでじゃあどうぞ辞めてくれと書いて送った。返信は今のところない。
 言葉は悪いけど頭の弱い親と心の弱い子という組み合わせは親子のあり方としてたまに見かけるパターンのひとつのように思われる。とか書くとどこからかお叱りを受けるだろうか。でも経験的に言ってこれは正しいような気がする。頭の弱いというのはこの場合物事を客観的に捉えられないことを意味する。心の弱いというのは具体的には自分の嫌いなことに立ち向かえないという意味だ。苦手なこと嫌なこと嫌いなことに立ち向かう力を持てない子というのは一定の割合で見受けられる。(それが正常な心の状態に留まるか病態にまで踏み込んでいるかの判断は難し過ぎて僕の手には余る。)その親のすべてが物事を客観視する力が弱いかと言えばそこまで言い切る自信はないんだけど少なくとも何組か実際にそういう親子を見かけて来た。憶測だけどそういう親は強力な主観で子供を押さえつけその力は子供から見たらちょっと理不尽なほど強くて抗いようがないので子供としては自己肯定感を持てないまま物事に立ち向かうために必要な自信を失うしかなくなるんじゃないだろうか。ちょっとお誂え向き過ぎるかも知れないけどもしかしたらそういう物語もあり得るんじゃないかと考えている。
 書く前は思い出したくもない不快な話だと思ったのでそういうタイトルにしたけど書いてみたら随分気持ちが落ち着いた。トニオ・クレーゲルが言うように言葉には感情を氷の上に乗っける働きがあるのかも知れない。あるいはそれほど高級な話ではなくただ単にその親をちょっと上から見下ろす視点に立てたので気分が楽になっただけかも知れない。いずれにせよ書いてみるといろいろ整理がつくケースというのは多い。

スカボロ・フェア。

 たまに通る道に保育園があって道に面した植え込みにローズマリーが密生している。結構荒々しくてこのローズマリー刈り込んだ方がいいよとときどき家人が言う。それを耳にする度に頭の中でスカボロ・フェアの一節が響く。Are you going to Scarborough Fair? Parcely, sage, rosemary and thime サイモンとガーファンクルのストリングスがとても美しい曲だ。それが何度か繰り返された後不意に聴きたくなって図書館で検索したらヒットしたのでリクエストして借りた。もともとはどこかの民謡だったんじゃないかと記憶している。それが今調べると1968年の映画「卒業」の挿入歌になったんだと思う。他にも「Sound of Silence」や「Mrs.Robinson」などが収録されていてなんとなく懐かしい。

 ダスティン・ホフマンが花嫁を奪って逃げるラスト・シーンはあまりにも有名だけどその後バスに乗ったふたりの表情があまり冴えないのが気になった。最後に観たのはいつだったんだろう。そして彼らはどこまで行ったんだろう。確かめようもない。ただスカボロ・フェアはその美しさをいつまでも響かせ続けている。

全豪オープンテニス、女子決勝。

 大坂なおみ選手の優勝。すごく強かった。でも準優勝のジェニファー・ブレイディー選手もきらりと光るプレイを随所に見せた。この人のファースト・サービスが今の倍くらい入ったらものすごく強くなる気がする。どんなスポーツも見てて楽しいけどテニスは本当に見応えがある。

いろいろ済ませた日。

 池袋のヤマダ電機で500円以上の買い物をするとシナボンのグラスか入れ物がもらえるという葉書が届きシナボンもグラスも好きな家人が行きたいと言うので行く。子供の受験日なのでその前にいつものお稲荷様にお参りも済ませる。僕がよく使う常備薬をひとつ買いそのレシートと葉書を見せてもらったらなかなかかわいいグラスでよかった。そのまま帰ろうかと思ったんだけどこの前ホワイトボードマーカーを買いに行ったら在庫が三本しかなかった百均に三本では心許ないので再度買いに行くことにした。売り場に行くと二十本くらい置いてあったので十本買う。それからサンシャインシティー近くの西友で前から食べてみたかったおにぎりセット(おにぎりが二個と卵焼きと鶏の唐揚げが一個ずつ入って税込み213円)を二人分と夕飯の用意とか子供の夜食とか買ってから一駅分歩いてブックオフで頼んでいた高木さんのコミックを受け取って帰る。短時間に結構いろいろ済ませられてよかった。お昼は買って来た焼き鳥をあっためてふたりで一杯飲んでおにぎりセットと買い置きしてあるカップ麺を食べておしまい。子供は今日で受験がいったん終わり二次の日程までには少し日にちがあるようだ。そっちの件も早く済むように祈っている。

脳は衰える。

新・基本英文700選 (駿台受験シリーズ)

新・基本英文700選 (駿台受験シリーズ)

  • 発売日: 2002/01/01
  • メディア: 単行本
 

 この前英語の授業でoriginallyとホワイトボードに書こうとしたら「l」が一個だったか二個だったかとっさにわからなくなった。正解は二個。これは解答を見て確かめなければならなかった。その前にも20番目の意味の20の序数を書こうとしたらtwentiethが書けなかった。同じく9の序数もninethとeが入るかninthと入らないかで迷って結局わからなかった。これは入らない方が正解。つい昨日も「China Girl」のChinaをChainaと書いてて驚くやら恥ずかしいやら。さすがに今までこういうことはなかったので脳というのは確実に衰えて行くものだなと実感している。漢字についても一時期パソコンを使い始めて手書きというものをほとんどしなくなったので急激に書けなくなったことがあり今も書けないときにはパソコンのせいだと思いたいんだけどそうでもないのかも知れない。かも知れないと言うよりそうに決まってる。大学入試の過去問が解こうという気が失せるほど難しく思えた話は前に書いた気がするけど子供が使ってる参考書で自分も使ってた駿台文庫の「基本英文700選」をこの前ぱらぱらめくってたらその難しさに驚かされた。これは700の例文を丸暗記するために編まれた参考書でもちろん途中で挫折したけど英文が難しいとは思ったことがなかった。ただ700も覚え切れなかったというだけの話で訳せと言われればどの例文も訳すことくらいはできたはずだ。確かに改訂版になってるので中身は少しは違ってるかも知れないけどそれにしてもこんなに難しいとは当時考えてなかったと思う。衰えている。
 でどうするかと言えば塾ではなるべくボロを出さないように気をつけるしかない。数学はもともと不得意なので新しい問題集を解くときなんかには一度自分で解いてみたりしている。他の教科に関しても予習するしかない。手間は増えるけど能力が衰えてるんだからそこは努力で補うしか他に手がない。医者とか法律家とか学者とか一生勉強が必要な職業では自分の能力の低下をどのように乗り越えるんだろう。それともずっとそういう仕事をしてると衰えの割合が小さくて済むんだろうか。

煮詰めていたい。

 1983年のディスコミュージックのお気に入りを集めたものをCDに焼いて聴いている。全部で12曲の精鋭部隊なんだけど(ほんとはもっとあるんだけどCD一枚の容量には全部は入り切らなかったので。)それでもだんだん聴き飽きる曲というのが出てくる。全く聴き飽きないのはたった四曲となってしまった。まずユーリズミックスの「Sweet Dreams (are Made of This)」、イエスの「Owner of a Lonely Heart」、トンプソン・ツインズの「Lies」、それからヒューマン・リーグの「Fascination」。ランダム再生で流して聴くときには全部聴くけどたとえば10分だけの空き時間に聴くとかいうときはこの四曲以外は飛ばしたりする。これら四曲の何が自分を惹きつけてやまないのかはちょっと考えてみたけど到底わかりそうにない。(あの薄暗いディスコのフロアに連れ戻してくれるという意味では12曲全部にまだその力が残っている。)この四組のアーティストのアルバムをしっかり聴き込んだこともない。ユーリズミックスに関しては他に二曲、トンプソン・ツインズは他に一曲しか知らないしイエスとヒューマン・リーグに至ってはこの曲しか知らない。若い頃ならこの人たちの他の曲も聴いてみようと思ったかも知れないけど今はなんかがっかりするのが恐くて手を広げようとは思わない。ただこの四曲だけが輝かしく孤立している。
 ところでこれらの曲を集めるために10枚以上に及ぶオムニバス・アルバムを聴いた結果ディスコで聴いたのではないけど割に好きな曲というのがたくさん出てきてそれはパソコンの他のカテゴリーに集めてある。ボーイズ・タウン・ギャングの「Can't Take My Eyes Off You(邦題「君の瞳に恋してる」)」とかデビッド・ボウイの「China Girl」とかディオンヌ・ワーウィックの「Heartbreaker」とかマイケル・センベロの「Maniac」とかポリスの「Every Breath You Take(邦題「見つめていたい」)」とか実にとりとめがない。(今ミスタッチで「見つめていたい」が「煮詰めていたい」になりひとりで結構笑った。煮詰めていたいってどんな状況なんだいったい。)時間にして三時間を超えるコレクションだ。その中でも一曲だけ繰り返して聴くほど気に入ってるのがキム・カーンズの「Bette Davis Eyes」。これはだいぶ前から知ってて声がロッド・スチュアートに似てるので彼の曲かと思ってた。でもよく聴くと女性の声のようにも聞こえる。つか実際女性だ。やはりYMOの影響と言うかシンセサイザードラムとかすごく心地よい。ハスキーなヴォーカルもいい。これらの曲はウェブで検索するとすべて動画とともに聴けると思います。またタイトルは初め「聴き飽きない曲。」だったのを「煮詰めていたい。」に変更しました。

出たら必ず読む作家。

 前の仕事を辞めてから本当に本を読まなくなった。去年村上春樹さんの小説を長編も短編も持ってる限り読み返したのと二、三年前に村上柴田翻訳堂を読んだのをきっかけにアメリカの古い小説を少しまとめて読んだのを除くとごくたまにしか読んでない。それも新刊はほとんど村上さんのものだけだ。大体本屋さんに行く頻度が減ったし行ったとしても買うのは教材ばかりで後は家人の作品が売れてるかどうかチェックするくらいだ。ブックオフにも定期的に通っていたのがもう随分行ってない。なかなか本を読む気分になれないことがひとつと経済的な理由がひとつ。なのでかつてはなん人かいた出たら必ず読む作家も一人減り二人減りしてほとんどいなくなってしまった。もう少しのんびりした気分で生きて行きたいんだけどいつになってもハンド・トゥー・マウスの生活から抜け出せない。そう考えると仕事を辞めて八年あまり経った中で本当に安心して過ごせた日というのはほとんどないかも知れない。
 ところで「からかい上手の高木さん」と「2」のアニメにはまってるんだけど実は全話観たわけではない。と言うか観たお話の方が少ないくらいなんじゃないかと思う。それでも充分にはまれる。「2」の最終回では隣りで観てた家人がパパの魂が抜けて行くのが見えたと言ったほどショックだった。それでなんとか全話観たいと思って中古のDVDなんかウェブで探すんだけど人気なのかこれが結構高くて手が出せない。NETFLIXだと全話観られるらしいので入ろうかどうか迷っている。ただそれとは別に原作のコミックだと巻によっては割に安く手に入る。ブックオフ・オンラインに初めの何巻かが150円そこから十巻までが200円で出ていたのでとりあえず十巻まで注文して今届くのを待っている。コミックだけには手を出すまいと密かに自戒してたんだけどとうとう読むことになってしまった。となんか人のせいみたいに書いてるけどもちろん自分のせいだ。魔が差すとはこのことだ。ただ塾の生徒さんに「ブラック・ジャック」とか「うちの三姉妹」とか渋いところを読んでる女の子がいるので読みたいと言うなら貸してあげてもいいなと思っている。ところで小豆島まで行くラッピングフェリーの高木さんがすごくかわいい。あれはオリンピックのために採火するときのギリシャの衣装とサンダルなんじゃないだろうか。月桂樹の冠のせいもあってなんか神々しい。それと「それでも歩は寄せてくる」のアニメ化が決まったということは高木さんの「3」は後ろ倒しもしくは企画自体ないんだろうか。とても気になる。二段落目はかすかな本つながりで書きました。まじすか。

確定申告の入力が終わった。

 昨日今日で確定申告の入力が大体終わった。このブログを見ると一昨年は一月中に終わってたみたいでこの年は早めに手をつけていたらしい。昨年については記載がないけどやよいの青色申告のバックアップファイルが二月上旬の日付になっているので大体今年と同じくらいの時期だったと思われる。これが終わると本当にやれやれという感じがする。二日で終えられてよかった。毎年少しずつ時間が短縮されてるような気もする。備忘のために書き留めておいて来年もっと短縮できるか確認したい。
 去年までは支出から入力していた。でも今年は収入から入力することにした。支出はたまったレシートの数が多くて入力が大変だ。だからそれが終わった段階でまだ収入の入力が残ってると思うとかなりへこむからだ。収入の方が入力数が圧倒的に少ないので終わった段階で余力を残して支出に臨める。収入は銀行振込の履歴を通帳からピックアップして打ち込む他、生徒さんによっては毎月領収証を切ってるのでその控えをもとにする。支出で最大なのは家賃。銀行引き落としなのでこれも通帳を参照する。次が電気代と電話代。電気代も引き落としなので通帳を見ながら、電話代は振り込みなので領収証を見ながら。あとレシートが多いのはキャンディーと教材。キャンディーは月に三、四枚ある。教材は四月、五月に集中している。その他コピー用紙、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなど。以前はペーパーカップもよく買ってたんだけどそれは教室に冷水の入ったポットを用意してたからでコロナ禍で飲み物は各自で用意するようにしてからはまったく買わなくなった。最後に交通費を入力する。交通機関を使ってどこかへ行ったときのレシートが残っていればその場所までの往復の交通費を計上する。今年はのべ六、七時間で済んだように思う。これで七回目の確定申告。できるだけ長く続けられるようでありたい。