指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

例によって水曜日の話題は「村上モトクラシ大調査」です。今週のお題のうちふたつめは、村上春樹さんの長編で最初に読んだのは?というものだった。結果は、1000票中実に498票を集めて「ノルウェイの森」が一位。二位は「風の歌を聴け」で132票。三位は74票で「ねじまき鳥クロニクル」。先週書いたけど僕が初めて読んだ「世界の終わり・・・」はわずか52票しか入らず、「羊をめぐる冒険」と同数の四位に終わった。

たまたまその年だけ克明につけていた読書日誌(それ自体が若気の至りだ。)によると、「世界の終わり・・・」を初めて読んだのが1986年の1月。それからいわゆる鼠三部作を読み、短編集を読み、エッセイを読んでいる(僕は22才だった)。村上さんの作品を読み始めてから、初めて発売日に手にとることになった(つまり村上さんの出版予定に追いついた)単行本は「村上朝日堂の逆襲」らしい。要するに後から考えると、1986年は「ノルウェイの森」を読む準備をした年、ということに結果的になると思う。おまけに翌1987年は個人的にかなり辛かった年で、これまでの人生で最悪の誕生日になると思われた日に店頭でこの本を見つけ、とても救われた思いで買って帰った憶えがある。

これじゃ「ノルウェイの森」礼賛だ。僕としてはそれでも構わないんだけど、最初に読んでしかもすごく気に入った作品として「世界の終わり・・・」は特別だということを言っておきたかった。

「世界の終わり・・・」の今の装丁は、1986年当時のものとは違うみたいだ。僕が持ってるのはピンク色の箱に入った真ピンクのクロース装の本なんだけど、まあスキャンして画像アップするほどにはレアじゃないでしょう。

今週は時間がなくて、まあもともと大したこと書いてるわけじゃないんだけど、その上わざわざ手抜きしてるみたいな風になってます。申し訳ありません。