指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

子供のおなか。

ふと気づくと、子供のおなかが平たくなりつつあった。生まれて以来、子供のおなかはぽっこりとふくらんでいていわゆる幼児体型だった。よく食べるし、特に運動嫌いとは思えなかったけど、同じ年の子供と比べるとやや太っている感があった。それが少しだけ大人の体つきに近づいた。どう感じていいのかよくわからないけど、頼もしくなったなあという思いと裏腹に、見慣れた子供がどこかへ行ってしまった気もしてちょっと寂しい。向こうへ行ってほしいという思いと帰って来てほしいという思いがふたつながらリアルなのが、子供の成長を見守るということなのだと個人的には思う。
今日また子供とプールへ行った。水に潜る子供の姿が思いがけず美しかった。肩胛骨に光が当たり、影がなめらかなラインを描いていた。