指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

読んだり聴いたりしたくなる。

村上春樹 雑文集 村上春樹 雑文集」
これを読むと村上さんが取り上げられている本を読んだり、音楽を聴いたりしたくなって来る。音楽の方ではこれまでにもスタン・ゲッツや「大公トリオ」やビーチボーイズの「ペットサウンズ」などを買ったり借りたりしたけど、いずれに対しても自分はいいリスナーではなかった。生活の中に腰を据えて音楽を聴く時間が取れないことも大きいけど、やはり積み上げて来たものが全然違う、という果てしない距離感があって、なかなかそれらを聴き込む覚悟が持てなかった。
本の方は、とりあえず読んだことの無いカズオ・イシグロは読んでみることに決めた。あと昔角川文庫の「リバイバルコレクション」として復刊されたときに買った、フィッツジェラルドの「夜はやさし」の二巻本とついでに「ラスト・タイクーン」を本棚の片隅から引っ張り出して来た。平成元年の版で両方とも未読だけど時期的にみてやはり村上さんの影響で買ったものと思われる。それとやはりカーヴァーは読んでおきたい。「カーヴァーズ・ダズン」を持ってたと思うんだけど、あれは読んだんだっけ。
ところで「ノルウェイの森」問題なんだけど、もちろん村上さんの解釈に賛成であまり深く追いつめると曲の歌詞のシュールな感じを損ねてしまうと思う。でもそれとは別にひとつだけ疑問なんだけど「Norwegian Wood」って単数形ですよね。woodって単数形でも森という意味になるんですかね?・・・と思って今調べたら単数形でも森の意味になるらしい。うーん。