指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

行けば近いのに行かないところ。

 うちの近くにある公園はかなり広くて緑が多く元は学校だったというところだ。最近木々が色づいてきて秋の青空にとてもよく映える。子供たちの絶好の遊び場だしうちの子もそこで随分遊んだ。子供の自転車の練習もこの公園内にある緩やかなスロープを利用した。(その後公園内は自転車での走行が禁止になった。それでも結構な人が乗って走ってる。信じられないことに。)そういう意味ではこのあたりは子育てするにはなかなか悪くない。公園内にはいくつかの施設があり昼間は結構な人通りなので防犯的にも特に問題ない。駅前に行くにはこの公園の外縁にあたる歩道を通る。軽く緑のトンネルになっててとても素敵な道だ。その道の公園を挟んだ反対側は割にうっそうとした林でその中にも道が通っている。子供が小学生の頃はそこをよくふたりで散歩した。でも最近は滅多に行かない。滅多にと言うかかれこれ十年近く通ってなかったんじゃないだろうか。その道を通り抜けた先に小さな絵本専門店がある。と書いていて文字面だけ見るとほんとに童話の中のお話みたいに思える。まるで山の中のようにうっそうとした林を抜けた先にある小さな絵本屋さん。でも本当だ。子供と散歩してた頃にはそのお店はなかった。何年か前にそこに絵本のお店ができたことは知っていた。でも行ったことはなかった。そのお店のためだけにわざわざ行く必要を感じなかったからだ。家人と一度行ってみようと話してからも数年経つと思う。それが秋の空気があんまり気持ちよかったのでじゃあ今日行こうと突然思い立って行ってみた。ほんとに小さなお店だ。カウンターに店主さんだかとにかくお店番の男の人がひとり座ってていらっしゃいませと言ってくれる。すごく気が合う店だと直感したのはぬいぐるみやその他のグッズなど置いてある商品に大好きな「11ぴきのねこ」のものが多かったからだ。僕も結構なファンだけど見たことのないものも多くてすごく気分が上がる。あとこの前買ったフレデリックのぬいぐるみの目をつぶってるバージョンがあってこれもすごくかわいかった。(Lionniはねずみをたくさんキャラクターにしてるからもしかしたらフレデリックじゃないかも知れない。)それともうひとつとても気に入ってるきたむらさとしさんの絵本「ミリーのすてきなぼうし」がすぐ目につく場所に置いてあったのもポイントが高い。これは名作中の名作だと個人的には思っている。画像を貼るのはこれが二回目。でもお店が小さいので置いてある絵本も少なくてクレヨンハウスなんかと比べるとちょっとな。まあクレヨンハウスと比べる方が悪いんだけどね。ということでものの数分で出てきてしまった。「11ぴきのねこ」の木製のつみきのセットがあって7,000円だったので手が出なかった。でも単体も売ってて700円くらいだったかなそれを一個買った。絵はがきを一枚おまけにつけてくれる。エリック・カールの「パパ、お月さまとって」の柄。額に入れてブロックと一緒に塾に飾ろう。理由はよくわからないけど絵本とても好きなんですよね。