指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

反骨。

 友だちの話。中学のときからもう五十年近くつき合っていて未だに彼の全貌がよく見えない。ただ運命に従おうとはみじんも思ってないらしくてそれって反骨だよなという気がしている。もちろん彼が反骨であることは彼自身にとって必要なことだと思うし僕にとってもその方がありがたい。密に連絡を取り合ってる訳じゃないけど彼の存在が僕にとってはものすごく心の支えになっているから。まだ中学生だった頃から彼に惹かれていたのはこの反骨精神ゆえだったかも知れない。いずれにせよ彼の戦いが勝利をつかむことを僕は心の底から祈っている。